厚生労働省から改めて「持ち帰り・宅配食品」について衛生管理を徹底する旨の注意喚起が出ました
飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等について~厚生労働省からのお知らせ~
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000628784.pdf
前回、暖かくなるとテイクアウト商品の衛生管理には注意が必要という記事を書きましたが、厚生労働省からの注意喚起が出ましたので共有したいと思います。
主な内容は以下。
持ち帰り(テイクアウト)、宅配(出前)等のサービスを開始する事例が増えてること。
店内での喫食に比べ、時間が延長し今後温度も上昇するためリスクが高まること。
そのために特に以下の5つの注意喚起を行うこと。
また緊急事態宣言発令下という特殊事情のため、食品衛生上支障がない範囲で施設基準に合致しているものとするよう弾力的運用の検討をお願いすること。
以上のようなことが書かれていて、テイクアウトは持ち帰り、宅配は出前なんだと解釈していることがわかります。その上で厚生労働省として今回の事態に柔軟に対応する姿勢がわかります。そして今後特に以下の注意喚起を求めています。ここで事故が起こってしまうと、この柔軟な対応が逆に規制の方向に振れてしまうので、安全な営業を目指したいものです。
5つの点に注意が必要
●持ち帰りや宅配等に適したメニューを選定すること(鮮魚介類等の生ものの提供は避けるなど)
●施設設備の規模に応じた提供食数とすること
●加熱が必要な食品は、中心部まで十分に加熱すること
●調理済みの食品は、食中毒菌の発育至適温度帯(約20℃~50℃)に置かれる時間が極力短くなるよう、適切な温度管理(10℃以下又は65℃以上での保存)を行うこと(例)小分けによる速やかな放冷、持ち帰り時の保冷剤の使用、保冷・保温ボックスによる配達など
●消費者に対して速やかに喫食するよう口頭やシールの貼付等により情報提供すること
改めて食中毒予防の3原則、菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の徹底と、お客様に早めに食べてもらう旨の注意案内を行う旨の注意喚起になっています。これは具体的には「洗う」と「冷やす」と「加熱する」です。
衛生管理って色々あって何から注意したらいいのかと思われることもあるかと思います。前回の投稿のように、通常の店舗での営業にくらべ、テイクアウトは温度と時間が変わります。今回は時間を伸ばそうということですから、温度の管理を注意すれば安全性が高まるということになります。
車の中や、日当たりのいい屋外、冷蔵棚以外の店内スペースなどは、危険な温度帯ですので、なるべくそこに置きっぱなしにならない様に保冷ボックスなどを使い商品の温度管理を行うのが最も安全です。例えばこれは、保冷ボックスの保冷剤が溶けきっていないことなどで、ある程度安全な目安になると思います。
また、消費期限の表示がありませんので、なるべく早めに食べてもらう旨の案内表示を行うことが大切です。
https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/propack-kappa1/item/4901755806434/
工夫して安全で安心、美味しい食事を提供し料理のちからでハッピーな時間を提供して行きましょう!
*不適切な表現等がございましたら、修正しますのでご指摘いただけると幸いです。
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