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推しが横アリいってくれたら......?

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」という漫画があるじゃないですか。僕もそういうオタクスタイルに憧れを抱いていた時期がありました。ここで僕がいう「死ぬ」とはオタクとして死ぬ(他界)という意味です。自分の推し
がそこに立つまでの過程を応援して、日本武道館のステージに満足して武道館他界するみたいな。
僕の推しは武道館でのワンマンをスキップして、それよりも会場が広い横浜アリーナでのワンマンを行いました。この場合、武道館で余命を迎える(他界する)予定だったオタクはどうすれば良いんでしょうか。推しのアイドルグループ超ときめき♡宣伝部が横アリにいった、オタクのお気持ちブログになります。


Mogitti_3のオタク遍歴

こいつどういうバックグラウンドでこの話してるの?と気になった方への説明です。長い昔話になるので次の項飛んでいただいても構いません。
僕がオタクコンテンツに初めて触れたのは、中学ぐらいの時に触れた48グループでした。この時はせいぜいCD聴くとか音楽番組見るとかそれぐらいでした。ライブも行ったことなかったです。現場に出るようになったのは大学生になってからでした。

大学生の頃は自分の周りで声優・アニソンがブームで、アニソンのフェスや声優のワンマンに行っていました。いろいろ行って楽しも〜って感じで、明確に推しと呼べる人がいた感じでもなかったです。当時の僕は気になっているぐらいの人に対して安易に推しという言葉を使っていたけど。
そっから、声優アイドルの現場に落ち着きました。女性声優楽曲のキャッチーな感じ、アニソンっぽいかっこいい感じ、アイドルの熱量見たいな部分を併せ持つところに魅力を感じていたんだと思います。初めて推しという存在ができたのもこの現場でした。高いプロ意識とそれが溢れ出てくるパフォーマンス、機微に聡い声優でそれを歌にも乗せられるところ、ちゃんとオタクの目を見てレスを送るところとか(目を見ないレスがレスなのかは一旦置いてください)そういうところが応援したいな、もっといろんな人に見てもらいたいなって思って現場に通うようになりました。それこそ推しが武道館のステージに立つということを目標として掲げていたので、それこそ冒頭に書いたような武道館に立つまでこの人を応援するぞというような気持ちがモチベーションになっていました。
その期待をモチベーションに応援していたから、応援を続けていても中々成果を感じれないしんどさがありました。それが強過ぎてのギャップなのか、そもそも本人がもっと大きなところでってのを望んでいるのかとか運営がそういう成長をさせたいって思っているのかとか、現場(今通っている人)はどう思っているのかとかいろいろ考えるようになってしまいました。それにコロナ流行による強制イベ減が重なってモチベが落ち着いていたってのが2021年春までの僕です。
今にして思えばオタクとして未熟だったなって思います。たしかに昔は「武道館立つならもっと新規増やすようにすべきなんじゃないの?」って思ってたけど、今なら「まずは目の前の人を楽しませることを大切にしていて、その過程でファンがついてくれば良い」って考えの人なのかなって理解できます。自分がやりたいパフォーマンスを見せるタイプの演者もいる中で、目の前のオタクをちゃんと見て取り組んでくれる人ってすごいんだなって、自分の経験とかいろんなオタクと話す中で学びました。
そもそも僕の場合は特典会とかで本人とこういう話したことなかったですからね。自分の想いを伝えるのも向こうがどう思っているのか聴くのも。この反省は今ちゃんと活きています。
そうなったおかげで(?)純粋に楽しめるようになったというのは収穫でした。頻度こそ減ったけど、ライブに行けば楽しいし、推しメンも行けば楽しませてくれますから。

とき宣との出会い

僕が現体制のとき宣(注:僕が初めてこのグループをみたときに「ときめき♡宣伝部」であったこと、誘ってくれた人が「とき宣」という略称を使っていたことから特に記載がない場合は「超ときめき♡宣伝部」のことを指して「とき宣」と書いています。)を初めて見たのは、2021年の『ときめき▽夏の晴れ舞台 2020-2021 ~はじまりのときめきパレード~」』です。きっかけはスタダ界隈詳しい知り合いに「とき宣のライブ行こうよ」と誘われたからです。そん時にTikTokで「すきっ!」がバズっているんだということも知りました。
実は旧体制(サラ・ばんび在籍時代)のとき宣は前に一度見たことがありました。その時の印象は、歌唱力もあって楽曲の好みもわりと近いしスタダの中だったらアリだな〜ぐらいの印象でした。ただ当時は前項の推し以外に興味がほとんどなかったのでワンマンにいくほどの興味は持てませんでした。
その推しへのモチベが落ち着いて新しく開拓してみたいな〜と思っていたので立川立飛のライブへ行くことにしました。
スタダの中でとき宣アリだな〜って思った理由に関しては過去のブログに書いてるので興味あれば呼んでください。

まあそのライブを見て今に至るぐらい、当時の自分には衝撃的(意味)だったんだと思います。当初の刺さった理由を挙げると、王道かわいい系の衣装、アイドルの青春ど真ん中って感じの楽曲、それが自分まで届くクオリティを持っていたことの3つですかね。それをきっかけにしてとき宣を追うようになりました。

とき宣との2年間

そっからとき宣を応援する過程では、本当にいろんなものを見れたなって思います。グループ・メンバー個人のパフォーマンスの成長、フェスに出たときに他の演者のファンが「とき宣良かったね」っていっぱい聞けたこと、メディア露出の増加、自分よりもあとにファンが増えていく過程、それらが重なってワンマンの会場の規模やツアーの公演(地域)数が増えてくいく過程を現場にいながらメンバーや他の宣伝部員(オタク)と共有できたのは嬉しかった。特に印象的だったのは昨年のインドネシアでのフェスの出演で、海外にこれだけファンがいるんだって生で体験できたのは貴重な経験でした。
これもその時のブログがあるので良かったら。

他にも、とき宣史上最大キャパでのライブとして、2021年ときクリでの幕張メッセイベントホールでのワンマンライブ、2022年ときクリでの横浜アリーナでの2Days公演の発表に立ち会えたのも嬉しかったです。あの時の驚きと喜びと嬉しさと感動・不安など諸々が入り混じった空気は今も覚えていますし、決まったからには宣伝部員1人でも増やすぞって前を向く姿勢を見る度にこのグループに惹かれていました。メンバーが大きな会場でライブをやることを望んでい(るように見え)て、スタッフがその想いを共有して支えて、オタクがそれを応援するという構図がしっかりしていたのはありがたかったなって思います。
「すきっ!」でバズってとき宣に新規の流入が増えたは本当に大きかったと思います。バズってなかったら自分も知らなかったかもしれないですし。
ただバズるってきっかけであってそっから新規を定着させるかどうかがアイドル及び運営の真価だと思っています。だから、今ほどバズるアイドルのコンテンツがなかった2~3年前とはいえ、流入した新規がちゃんと定着していってるのは本当にすごいなって思います。かわいいでバズって供給されるもの(衣装とかライブの世界観とか)がちゃんとかわいいで、かわいいをメインに舵切ったのは大きいと分析します。これで供給がかっこいい系だったら「もっとかわいいが見れると思ってたのになんか違った...」ってなっちゃいそうですし。
自分が好きになってから過去のことを調べてのとき宣のテーマの恋と青春の濃度の印象ですが、超になる前は「青春>恋」だったけど今は「青春<<<恋」ぐらいのイメージです。過去の青春系が好きだったけど今の恋重視の変化でモチベ下がったという人はいるんだろうけど、それを超える流入があるということだったんですかね。
2022年のときクリで横アリ2Daysが発表された当時は、「武道館じゃなくて横アリ!?しかも2Days??」とびっくりした記憶があります。でもライブまで1年以上期間が空いていたし、このグループと運営ならなんとかしてくれるんだろうという期待はありました。

横アリでのライブ

ついに迎えた横アリ。1日目と2日目それぞれの感想を書いていきます。

Day1. 恋公演

恋公演はもうほんと「かわいい」に全振りって感じでした。前述の「すきっ!」がバズって「かわいい」を売りにしてとき宣を好きになった人が「そらとき宣のこと好きになるわ〜」ってのを改めて納得できたような気がします。
自己満ですが、横アリというステージに自分の推しがワンマンで立ってるんだな……というのを感じれたのも嬉しかったですね。「きみと青春」の演出は本当に良かった。

Day2.青春公演

恋公演とは変わって、青春は昔の曲が多いなという印象でした。彼女たちの青春曲も、昔は学校生活に近いリアルタイムの青春で、今はそれを越えても青春を走り続ける彼女たちの人生の青春なんだなって自分の中でなんか納得しました。
こっちのほうが彼女たちがアイドル活動に青春を捧げた覚悟の重さ、それを支えてきた家族、スタッフ、宣伝部員の想い、いろんなものがつながって今になっているんだなって感じました。
MCの場であきちゃん(菅田愛貴)の言葉で「横アリがSOLD OUTできなくてメンバーみんなが悔しいと思いをしていた」と知れたことも、そのあとのひよりん(吉川ひより)の言葉で「もっと上を目指す」って言葉でこれからの明るい未来を応援したいって思えたこともこれからの彼女たちを見ていきたいなって思わされました。
こちらもナタリーを。

これから

いざ大箱でのライブを終えると、これから先どんな景色を見せてくれるのかなって期待のほうが強くなりました。別にとき宣に対して「横アリで一区切りにするか〜」って思ってたわけじゃないけど(なんなら過去みたいな引き算でのオタクスタイルではなかったし)、自分がこれまで経験したことない過程だったからどうなるのかなって感じでしたけどわざわざ他界しようなんて考えられないぐらいにはこのグループ・そして推しメン(ここまで呼んでおはる推しであること知らなかった人に向けて説明すると小泉遥香さんが僕の推しメンです)を好きになっていたみたいです。
アルバムの目標も達成しましたからね。宣伝部会での話を聞いたときも、アルバムも横アリも当面の目標という印象で、ここよりも先に見据えてるものがあるのかなって期待もしています。勝手に押し付けて失望するレベルじゃないので安心してください。見れたら嬉しいな以上に応援したいって気持ちがあります。
正直横アリで不満が全くなかったなんてことはないですからね。仮にこれが武道館だったとしても、ライブをみて思い残すことなく他界なんて無理だなって笑えてきますね。もっと観たい景色がありますからね。武道館いっても死ぬなよ。
という、推しが横アリにいったら、「この先もできる限りは見ていきたいし応援したい」という想いが強まったオタクのお気持ちでした。

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