見出し画像

エゴイストは悪ではなく私の生きる世界だった【映画レビュー】

やっと見てきました。
【映画 エゴイスト】
公開前から気になりつつ、鈴木亮平くんが発信するコメントや映画記事、舞台挨拶を見て「この映画は映画館で見たいやつだ」との直感を、やっと昨日実現できた。

うん。
あの時の直感は間違っていなかった。
見て良かった。



愛の中にいると、人は愛が見えなくなるのかもしれない。

ポツポツと見えた日常のシーン。
とてもいいなと思ったもの。

姿が見えなくなるまで見送る。
別れが惜しくて何度も振り返る。
寝ている間に荒れた指へ、クリームを塗ってあげる。
好物をお土産に選ぶ。
行かないでと引き留める。

愛がなんなのかわからないと言った浩輔に「あなたの中にたくさん持っているものだよ!!!!」って言いたくなった。


そのひとつひとつが羨ましくもあって、ああ、こんなに愛されるって幸せだろうと頭をかすめたと同時に、自分の生活の中に散りばめられている場面だとも気付いた。

毎朝息子を見送っている中で、息子は私の姿が見えなくなるまで何度も振り返って手を振ってくれる。

「もういいから!前を向いて真っすぐ歩いて!」
何度も思ったし何度も言った。


でも今朝は違う。

私は息子から愛を貰っていたと実感した。

知るための準備

鈴木亮平くんがインタビューで語っていた「知らないということが無意識に傷つけていたのかもしれない」という言葉。

LGBTQ+に限らず日常すべてに言えるコト。
自分の常識にないことが起こったときにどうするかを私は考えがちだけど、起こっていないことの中にも隠れたモノがあるのだろう。

カミングアウトをするかしないかも、そう。
しないということは、私が受け止める人だと思われていないのだろう。
(言いたくない場合を除く)

それは嫌だ。

あなたなら話しても大丈夫だと思ってもらえる人でありたい。

ついこの間、息子と生理の話になり「知っておきたい」と言ってくれた彼の気持ちが嬉しかった。


知らないことを知るための準備が心の中にあるというのは、生きていくうえでずっと大切な気がした。

知らないことに触れる時、生きてきた価値観や経験を否定する場面もある。

それと向き合うコトって結構難しい。

だけど、
それが「人と生きる」ってことだとも思う。

愛する人がいるのに、その事実を愛する人に伝えられない世界は思っているよりもしんどい。

この思いは誰にもしてほしくないな~…
心に届いてしまったよ。

私の愛は一方通行で、
自分の思うことを出し続けるしかできない。


タイトルの“エゴイスト”を見た時の印象と、最後に出るエゴイストの文字。これを見た時の気持ちの変化を見つめて欲しい』と語っていた亮平さん。


エゴイストは悪だと思っていた。
でも、エゴイストは私だった。
そして愛する人にもエゴイストでいて欲しいと思った。


映画見た後に予告編みるともうダメ。
予告編だけで色々思い出してめっちゃ泣ける。
本当色んな人に見て欲しい!!!

今作にも出ているドリアンさんの歌のうまさにめっちゃ感動しているので、YouTubeチャンネル置いておきます(笑)
エゴイストでドリアンさんを知ったのだけど、本当に多彩な人!!メイクも上手でオシャレでカッコ良くて歌もうまくて素敵な人!


この記事が参加している募集

いただいたサポートは私を動かす「好き」で「ワクワクすること」へ使わせて頂きます!