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見せてこなかった生理というものを考える

まずは同居している構成は
私、主人、息子2人の4人家族。

生理があるのは私だけ。
今までも息子に生理をどのように伝えたら良いか迷う場面がたくさんあったけど、この本が出るという記事を読んで、私も改めてしっかり考える必要があるのかも…と思ったのでひとまず今の思いを考えてみる。

博多大吉さん×高尾美穂さん
「ぼくたちが 知っておきたい生理のこと」


タブーではないけど、家族間では話しにくいこと。話せないこと。

私が生まれ育った家は、父・母・姉・わたしの4人家族。
女性が多い家庭で育ったけど、大っぴらに生理の話をすることもなく、だからと言ってタブー視されるほどでもない、多分よくある一般的な家庭だと思う。

私自身、生理が来ることが早くて親からも学校からも生理について教育を受けないままその時がきてしまった。

あの時のショックは何十年たった今でも覚えている。ついでにお祝いだからと母が叔母に伝えた電話も、おばあちゃんにお赤飯を炊かれたことも、デリカシーがない周りの大人たちへ憤りを感じたことも覚えている。

生理だけじゃない。
性教育というものを親からも学校からも満足に教えられた記憶がない。

なんとなく知って、
なんとなく実践して、
なんとなく嘘も見つけて、
なんとなく大人になった。

それが嫌だったから、自分の子供にはちゃんと教えようと思ったけど・・・


ちゃんと教える
って何だろう。

経験談を伝えることはできるけど、
「母の経験=一般的な女性像」
とは思ってほしくない。

ひとりひとり違うことを知ってほしい。

となると、私もいろいろ知らないといけない。

生理は隠すもの?

自宅に友人家族が来ることになったとき、生理用品を見えないところに片さないの?と主人に言われたことがある。
(大っぴらに出していたわけではなく、目線より高い位置の棚にストックしていたものが見えていた)

主人の家庭環境を考えると男兄弟だし、義母が細かな生理教育をしていたとは思えないからその発言を受けた時に「ああ、そうか」とだけ思って見えない場所へ片付けた。

でも本当は気になっていた。なんでよ、と。
そして言い返さない自分にもなんで?と思った。

今思えば生理用品が他人の目に入ることというより、家族以外の男性の目に入る場所に置かれていることへの警戒のようにも感じた。

この一連の流れがあったときに思い出した出来事がある。


25年前の記憶が蘇ってきた。


私の実家では、ナプキンはトイレの収納棚にしまってあった。使う人数が多い時期でさえそうだった。

トイレットペーパーのストックは見える状態で置いてあるのに、ナプキンは棚にしまう。きっと母の意向だったのだろう。それに対して矛盾を感じることはあまりなかったと思う。

中学生の時。

友だち宅のトイレでは、キレイに揃えられたナプキンボックスがトイレの目立つところにドーン!と置いてあった。

それはそれは綺麗だった。おしゃれだった。

サイズ別、種類別がキレイに整頓されて目の前にドン。なんか可愛らしいボックスに入っていたような・・・。
記憶を辿っているから美化しているかもしれないけど、オシャレなレストランのトイレに並ぶアメニティ的な感じ。

あの衝撃を思い出した。


なんで隠すんだろう。
トイレットペーパーは良くてナプキンはダメなの。
子どものオムツは生活の一部としてリビングにあってもおかしくないのに、ナプキンはたとえトイレの中だとしても隠すものなの?

うーん、わからない

どう扱って良いかわからないものは、とりあえず隠してみる傾向がありそう

生理を恥ずかしいこと、悪いことだとは思っていないんだと思う。
ただ、男性からしたら見慣れないものゆえにどうしたら良いのか分からない現象、というのが近い感覚なのではないか。

女性でも大っぴらに話したい人もいれば、異性だけでなく同性同士でも生理の話は共有したくない人もいる。
私も男性の体について知らないことは山ほどあるし、それをすべて教えてくれとは思わないけど見せないでくれとも思わない。

人によって違う、これが1番難しい。
だから親子やパートナーで話すことが大事なんだろう。

本のインタビューでこんな言葉が載っていた。

ぼくは長いあいだ、生理のことは「まったく知らなかった」と断言していいでしょうね。といっても、女性に生理という現象があることは当然、10代のときから知識として持っていました。でも、それ以上の理解がむずかしいんです。生理のとき身体のなかで具体的にどんなことが起きているのか、女性はそれをどう感じているのか……考えたこともなかったです。
(博多大吉)

だから男性にとって生理は、「あることはわかっているけど、どういうものかはまるで見えない」ものになる。大吉さんのように「こっちからふれてはいけないもの」という感覚になっても不思議じゃないですよね。
(高尾美穂)

『ぼくたちが知っておきたい生理のこと』試し読み

この言葉を見た時に、
「このままでは息子たちもこの感覚になってしまうのかな」と思った。

我が家では生理をそこまで隠しているわけでもないし
・血が出る日がある
・ナプキンを使うコト
・お腹が痛くて動けない時もある

こんな感じの知識は息子たちにもある。

でも、じゃあ何のために毎月生理が来るのか・体の中でどんなことが起こっているのか・何十年も女性の体内で続くこと・やがて終わりが来ること・カラダの仕組みという説明をしたことはなかったように思う。

そしてトイレのナプキン問題。

なんとなくお母さんが使っているグッズがトイレにあることは認識しているだろう。
でもそれだけ。

私は幸い生理痛も軽いし最低限の生理用品で済んでいるけど、そうじゃない人もいること。これはお母さんとして一歩踏み出してみる時かも!
とりあえず本を読んでみよう!


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