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もげっと
2020年8月31日 22:51
こんにちは最近森見登美彦著「夜行」を読みました。怪奇話で、森見さんの「きつねのはなし」「宵山万華鏡」に続く、怪奇話第3弾と勝手に数えています。読んだ感想は、ほかの方もおっしゃっていますが伏線回収があまり行われず、解釈の幅が広いというか、発散してしてしまってヨクワカラン。「きつねのはなし」に近い、というかそれよりだいぶ難しい。私は森見さんの小説を読むときには人物をメモしながら読むのですが、読
2020年9月1日 01:40
前回のその1では、書かれていることを時系列にまとめて、頻繁に使う言葉を定義しました。ここからは考察に入りたいと思います。作品には不思議なことがたくさんありますが、まずは「ホテルマン」「中井さんの妻」について考えます。2020/09/02 編集:「きつねのはなし」の詳細は削除しました注意:これより下には小説「夜行」のネタバレがあります。怖い話も、読み進んでいくうちに「実はAはBを恨んでい
2020年9月1日 22:02
前回はいくつかの仮説を立てて、それがあればこの作品中の出来事のつながりがある程度わかるのではということで、いくつか主要な人物・出来事について考察をします。まずはこの話の中心的な失踪について。あとは鬼(あるいは魔)に憑かれたのが誰と私が考えるかについて考えます。作品中では直接述べられていないけれども、いろいろな事象をつなげるために必要とは判断して私が仮説を勝手に立てています。いろいろな解釈が
2020年9月2日 00:46
前回が長くなってしまったので二つに分けることにしました。今回は、タイトルにもなっている「夜行」版画シリーズについて考えます。注意:これより下には小説「夜行」のネタバレがあります。夜行遭遇とは?「夜行遭遇」は夜行の銅版画をみて、手を振るような女性が見えてしまうことです。誰が見てもそのようにはならず、岸田さん曰く「夜の世界」を胸に秘めているような人は神隠しに遭いやすい。本考察ではこれを言っ
2020年9月2日 01:48
最終回までお付き合いしていただいてありがとうございます。「夜行」の、特に版画をめぐる謎について考察をしました。おもに「夜行世界」です。「曙光世界」については深追いしていません。みんな幸せそうで、「成就した恋ほど語るに値しないものはない」という感じがしました。否、時間がないんです。それから、第2夜 奥飛騨はあまり考察の対象になっていません。あちこちに怖い要素がある作品ですが、特にこの第2夜が