シェア
もげっと
2020年9月20日 17:41
「きつねのはなし」は、森見先生の多くの作品に見られるように京都が舞台です。場所に関しての記述は実際の地名を使っているもの考えています。そこで、ここに収められている4つの物語について、どこでその話があったのか、その近さ・遠さ・違いなどについて考えます。# このページで使われる地図は GoogleEarthPro 7.3.3.7786 で作成したものを無加工で添付しています。注意:これより下に
2020年9月21日 14:52
この作品では4つの物語が語られますが、それぞれ別の”私”が語り手となっていて、それらの関係については明示されていません。独立した話として楽しむのもよいのですが、どうしても「何か繋がりがあるんじゃないか、いや繋がっていてほしい」と考えてしまいます。繋がりを見る前に、各物語内の主要イベントがどういう順序で起こっているのか、初見でよくわからなかったり誤解してしまうことが私にはありました。そこで、各物
2020年9月22日 16:06
この作品の4つの物語をつなげられるか?とまずは考察を進めていきます。作品から考えられる事柄については考察、作品に書かれてはいないけれども繋げていくにはこういうことを考えると良さそう、という事柄は仮説、とします。言い換えると仮説というこちらが勝手に作った稚拙な物語で、あわよくば「きつねのはなし」を包含できないかという試みです。この仮説をできるだけ少なくかつ本作品の描く世界から離れないように抑える
2020年9月22日 19:50
前回私の仮説を話しましたが、あれが考察全体のクライマックスのようなものです。今回は、その仮説を元にこの話をどのように解釈していったかという紹介をしたいと思います。まずは1.きつねのはなしと2.果実の中の龍について考えます。注意:これより下には小説「きつねのはなし」のネタバレがあります。1.きつねのはなし主な登場人物は4名。水神ゲームのプレーヤーが2名とその駒となった2名がいたと考えます
2020年9月22日 20:35
前回で物語4話について書こうと思っていたのですが、思いのほか長くなってしまったので前後半に分けました。文量が多いのは文章力がない証拠と言われそうです。スミマセン注意:これより下には小説「きつねのはなし」のネタバレがあります。3.魔こちらについては歴史の時間で全体の流れは書きましたが、疑問点がいくつかあります。1.ケモノはどこから来たのか2.最後どうなった?1.については、樋口家か
2020年9月23日 00:29
「きつねのはなし」に関する考察や仮説の話は今回が最後です。このような形でまとめることで、私のモヤモヤは薄まったと思います。自分で作った話で物語を勝手に補強して納得してしまっているので、原作をのままを楽しみたい方には”ナニヲカッテニ!”と怒られそうですが、これは私なりの作品の楽しみ方なのであります。注意:これより下には小説「きつねのはなし」のネタバレがあります。今回の考察では、まず地理・時間