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「悲しいも、楽しいも分かち合える場 お寺をコミュニティのひとつに」 寶光山 英照院 2/2

寶光山 英照院 深瀬清光(ふかせせいこう)老師
昭和49年新庄市生まれ。駒澤大学仏教学部禅学科卒業。平成9年3月から平成10年3月まで大本山永平寺にて修行。平成20年10月第33世英照院住職となる。

葬儀本来の意味 

 葬儀というのは、亡くなった方のご冥福と、極楽浄土への到達を祈る儀式であるのと同時に、残された方々が悲しみから立ち上がるための儀式の一つでもあリます。英照院では、供養の理解を深めていただくためのパンフレット「葬儀のしおり」を作成しています。葬儀の前半は、故人にお釈迦様のお弟子様となっていただく儀式です。剃刀を使って剃髪する儀式や生前犯した罪を消し去る洒水の儀式を経て、仏教徒が守るべき16の戒律をお渡しします。その証として戒名、血脈というお釈迦様の弟子になったという証明書をお渡しします。後半は亡くなった方への慰霊。冥土での成仏を祈って供養するという二段構成になっています。意味を理解しながら、供養するのとしないのでは心持ちが全く違ってくるのです。

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供養の理解を深めるため作成した「葬儀のしおり」


英照院が目指す先

 全国的に若い方の宗教離れが進む中、英照院では「ともに喜び、ともに悲しみ、ともに学ぶ」を宗教活動の柱とし、お寺で催し物を開催する際は、様々な社会的な問題を地域の皆さんと考え、そして学ぶという機会を設けています。今後もこれまで仏教に興味のなかった方はもちろん、読経や供養を行う場というだけでなく、本堂を活用したジャズライブや漫才、檀家さんをはじめ地域の方々、そして子供たちが楽しめる味噌作りやアロマ教室、美味しいマルシェの開催、キトキトマルシェへの出店など行って参ります。誰もが足を運びやすい場をつくりながら、お寺が現代の新たなコミュニティのひとつとして、宗教や供養への興味を示すきっかけとなれれば幸いですと深瀬住職は言います。

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迫力ある太鼓の音を響かせお経を読む深瀬住職


フランス人の画家が描いた仁王像の絵

 新しいお寺のシンボルになればと、様々なブランドへ作品を提供されていたフランス人の一筆書き画家クイベさんへ仁王像の絵を依頼。日本が国際的に発展していく中で、これからのお寺も国際色豊かにしたいという深瀬住職の強い想いがあったそうです。

今では、外国からの観光客の方も多く本堂の見学に来られるそうで、新しい仏教に触れていただく良い機会になっています。

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阿形像画

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吽形像画

深瀬住職の趣味はバイク

深瀬住職が大学時代にアルバイトをして購入したという20数年来の愛車ヤマハのドラッグスター400。

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