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#02 刷れば刷るほど売れていく!貯金が見たことのない金額に成長

しがないエロライターだった俺が、ベストセラーのゴーストライターに成り上がるも、やがて朽ち果てるまでの軌跡を振り返るとともに、それを戒めとしてライターとして大成するための極意について書く。

書いた本がベストセラーになるかどうか。
はっきり言うが、そんなものは運だ。
著者の実力が本当の意味で試されるのは、「掴んだ運を手放さない技術」に関してだろう。
まあ、それも今だから言えることだ。
もしもタイムマシンで、本がバカ売れしていた頃に戻れるのなら、当時の俺にこう言ってやりたい。

「このバカ売れは2年もしないうちに終わるから」
「無駄遣いしないで、ちゃんと貯金しとけ」と。

しかしその頃、未来の俺は来なかった。
そして俺は、普通にこう思っていた。

「このままずーっと売れ続けるんじゃね?」と。

アラブの石油だっていつかは枯れるわけで、ハウツーセックス本がずっと売れ続けるなんて思うほうがどうかしている。
正直、俺は冷静さを欠いていたわけだが、「欠いてもしまうよ」と言い訳をしたくなる要因はいくつもあった。

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