あんぱんの食べ方

どういうわけか、家にあんぱんが5個ある。

銀座木村屋のものだと思い込んで買った玉出木村家のあんぱん（粒あん）。

あんぱんが5つ袋の中できゅうきゅうに寄り添っている姿は、見ているだけで幸福である。しかし手の平に軽く収まるくらいの小さめサイズなので、このままだと一瞬で袋の中のあんぱんたちが消えてしまいそうな予感がする。せっかくだから(？)、このあんぱんたちを一番おいしく食べる方法を探りたい。

近頃はとにかく暑い。もうノースリーブを着ているわたしは、真夏をどう過ごしたら良いのだろう。

そういうわけで、あんぱんにバニラアイスを挟んで食べてみようと思った。あんぱんの夏バージョン。あんこと乳製品の相性は抜群なので、絶対においしいだろう。

しかしカロリーのことを考えてしまうと少しひるんでしまう…カロリーは気にしない、気にしない。

半分に切ってくぼみにアイスを挟む。溶け出したアイスが今日の暑さを物語っている。

急いで一口頬張る。舌にひんやりアイスが溶けて、粒あんとパンが追いかけてくる。うまい。躊躇せず一口を大きくするのがポイント。しっかり甘さが味わえる。甘党の人にはぜひ試してほしい。

例のごとくクリームチーズを挟んだり半分に割ってトーストしてみたりもした。クリームチーズは酸味と甘さのバランスがとれて美味。トーストすると焼きたて感が味わえるので最高。

しかしやっぱり一番は、シンプルにあんぱんと牛乳ではないだろうか。実はあんぱんと牛乳の組み合わせをした記憶があまりない。というのも、お腹が弱くて牛乳をそのまま飲むのを躊躇してしまうのだ。しかし今回、初めてこの絶妙な組み合わせに出会って感動してしまった。

牛乳でさらさら〜と口の中をすっきりさせ、少し牛乳の余韻を残したうえであんぱんを頬張ると、くどくなくて一口一口がとても新鮮に思える。エンドレスで食べ続けられるではないか。

あんぱんと牛乳の最強コンビ。刑事の張り込みスタイルが、今さらながらわたしの中でブレイクしたのだ。しばらく朝ごはんは、あんぱんと牛乳になりそうです。お腹と相談しながらになるけれど。