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日本語初級者にはハードルが高い その1

こんにちは。

私の個別レッスンの生徒さんは、皆さん日本語初級者。そのほとんどが日本に行く前に習いたいと、大体レッスンできるのは3カ月未満。週一のレッスンだと10回程度くらいしかないこともあります。

しかし、質の良い教科書のほとんどは、日本語の基本のキから教えることを想定して書かれているため、進む速度が緩やかすぎて、このような初級学習者のニーズにうまく合いません。個別レッスンなので、毎回テイラーメイドに需要と供給をうまく拾い上げたレッスン作りをがんばってますが、避けて通れないものも、必ずあります。

それは、、、、

テーブル・テレビ・スマホ・コンビニ…..

日本語母語話者にとっては、なんてことないこれらの言葉、カタカナ導入に出てくる【外来語】は、日本語を学ぶ学習者にとって、パンドラの箱その1レベルです。

なんで〜!? どうして〜? はぁ〜!? なにがどうしたらこうなるのぉ!?という悲鳴を上げる生徒さんもいれば、毎回大爆笑してしまう生徒さんも。

外来語を見るたびに、日本人の私は、聞きなれない外国の言葉を、ようし、カタカナ使って日本語に入れちゃおう!とあるときはそのまま、あるときはかなりの無茶ぶりで日本語にできてしまった日本語の柔軟性を誇らしく思い、同時に発音の無茶ぶりや、勝手に好きなところで短縮してしまうところに失笑という相反する感情に揺さぶられます。

先日のレッスンでは、smartphoneがどうなったらスマホになったのかから、日本人の思考回路の話になりました。スマホにコンビニに、なんでも短縮してしまうのは、効率的だからなのか、それとも、長い言葉はめんどくさいという怠惰から来ているのか、なかなか面白い考察ですね。

ちなみに、ドイツ語ももちろん外来語を輸入すること多々です。古くギリシャ語やラテン語から、そしてお隣フランスからの輸入も多いです。そして最近の言葉、例えば、Computerは、そのままComputer。ドイツ語は必ず名詞に性がないといけないので、男性名詞derが割り振られています。摩訶不思議なのは、外来語なのに微妙に変わって使われているもの。
例えば、mobilephone (携帯電話)は、das Handy。しかも、発音は'hendie'とやたらアメリカン。それからbullying (いじめ)は、das Mobbingと、同じ系統だけと微妙にちがうんじゃない?!という言葉に置き換わっています。こういうのを聞くと、あぁ〜外来語が面白くなるのは日本語だけじゃない、と安心します。

photo: Irodori p. 303


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