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家造りのプロから学んだ、素敵に暮らす技

色々会社には不満があるのだが、唯一良かったと思うのは、部屋を綺麗にしようという意識が高まったことだ。

以前の私はそこまで部屋を綺麗にすることにこだわりはなかった。唯一、比較的雰囲気のあるような部屋にできたのは、独身時代に住んだ新築のワンルームアパートだった時である。

新築に住むということで、喜びいさんでいた私は、当時としてはそれなりに部屋を整えていた。が、しかし、今考えてみると、全然ダサかった。

雑誌やネットでも素敵な部屋を見ることができた。しかし、実際に部屋を作り、整えるのを本業とする世界に飛び込むと、全く違う世界が広がっていた。

本やネットで部屋のコーディネート例を見ても、それは他人が作った部屋であり、自分が手掛けたものではない。

私は設計士ではないので、実際に作っているわけではない。とは言うもの、HP担当となれば、どれだけその家が魅力的であるかを伝えなくてはいけない。

どんな素材を使って、どんな魅力があるのか?設計士ではないけれど、余すところなく、家の良さを伝えなくてはならない。

そんな作業を繰り返していたら、家に対する見方が驚くほど変わってきた。それは、インテリアコーディネートの本とネットでの事例と自分の経験が一体化することだった。

他人の家での経験が自分の家のコーディネートにも活きてきた。そう、単に家具を整えるだけではなく、家は綺麗にしないと美しくない、ということも学んだのである。

そうした意識を持つようになってからは、やたらとお掃除好きになった。
別に潔癖症というわけではない。むしろ、私は大雑把なぐらいだ。

しかしながら、家具が美しく配置されて、掃除が行き届いた家に帰るのは気持ちがいい。

現在住んでいるマンションは新築ではないのだけど、綺麗にすることで、居心地のいい空間を満喫できるのだ。

毎日毎日、部屋のここをどうしよう?と頭を悩ませ、百均に行っては、部屋の収納に使えるものを物色している。

今日は銀行とお正月の食材を買ったついでに、キッチン用品専門のお店にも行った。そこは決して高い店ではないのだが、部屋を綺麗にコーディネートするにはちょうどいい物がたくさん置いてある。

一人家に帰った私は、買ってきたものを、適切な場所に配置し、お正月にはこのように並べよう、などと想像してほくそ笑んでしまう。

ワンマン社長には大いに不満があるのだが、こんな素敵な体験をさせてくれる、今の会社には感謝しないといけないな、と思う。

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