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「スター・ウォーズ疲れ」の兆候、SNSの現実への影響とは | mofi 208号 ニュース

巷の話題は『ハン・ソロ』一色。日本では6月最終週に公開される同作は、今後の一大フランチャイズの未来をどう占うのか? 一方、分断つづくアメリカで、たった一通のツイートが会社を動かした。盛りだくさんのハリウッド映画ニュースを「チェリー・ピッキング」。

【興収:6月第1週】『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』2週目1位も$29Mと苦戦

$84Mを記録した初週3日間から65%の落ち幅。米国内2位の『デッドプール2』は海外では『ハン・ソロ』を超えるパフォーマンスで、業界的にはざわつきが止まらない。興行は水ものなので、不発に終わるケースも充分に考えられるが、その原因はどこにあるのか。(M)


【スター・ウォーズ】「ハン・ソロ」の不発をうけ『スター・ウォーズ』戦略再考迫られるか

隔年で本編を一本、スピンオフを一本リリースする戦略による「スターウォーズ疲れ」か。はたまた、これまでが興行的にヒットしすぎていたのか。いずれにしても、エピソードIXまではこの判定はできないのだろう。(M)


【中国興行】『映画ドラえもん のび太の宝島』が週末1位を獲得

中国における「子どもの日」も手伝って、初週$24.3Mの滑り出しで着実に1位。中国におけるドラえもん人気は、いまも健在だ。(M)


【#MeToo】H・ワインスタイン、NY州マンハッタンにて起訴 複数の強姦容疑で

強姦容疑で1件、そしてオーラルセックス強要の容疑で1件。80件以上の同等の事件について糾弾されているワインスタインであることを思えば、まだまだこれからというところだろう。(O)


【クールジャパン】経産省主導の映画会社「ANEW」の消滅 ヴァラエティでニュースに

かつて映像分野でのクールジャパンを牽引すると言われ、鳴り物入りで創設された「ANEW(オール・ニッポン・エンターテイメント・ワークス)」。6年で60〜80億円近くを使い切って、5,000万円にも満たない金額で売り払われた同社は実質的に形骸化し、実務スタッフが丸ごとゲーム会社で同様の事業を立ち上げるという不思議な再スタートを切った。なおこの一連の報道、必ずといっていいほどHiro Masuda氏という方が絡む。粘り気の強い方のようだ。(O)


【クールジャパン】倫理問われる邦画界 低予算の限度競う傾向 

安かろう悪かろうは常識的に受け入れられているが、そのうちの何作かが当たると途端に讃えられる。洋画ホラー界でも同じような現象はあるものの、程度の酷さからいくと日本に並ぶ国は少ない。(O)


【話題】米長寿コメディ番組『ロザンヌ』 主演女優のSNS上での人種差別発言で打ち切りへ

30年に渡って続いた長寿番組を、問題発言からわずか数日で打ち切りに踏み切る対応の素早さには感心させられる。主演を降板させたうえで再度スタートする可能性も、月曜日に浮上しているが、果たして。(M)

著者小原康平三谷匠衡 / 初出:2018/06/04  第208号
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