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4月2週:今週の映画ニュース|mofi 202号

ハリウッドの「中の人」全員が読む、毎週1500本の主要業界紙の記事の中から、知っておきたい必須のニュースを厳選してお届け。

【興収:4月第2週】ドウェイン・ジョンソン主演 “Rampage” が$34.5M と僅差で首位

ゲーム原作では最も出だしが良いと言われている同作。4月のこの時期の興行では奮闘したといえるのだろうか。今週2位は先週1位のホラー映画 “A Quiet Place”だが、すでに北米興収は$100M目前とのこと。ホラー映画などジャンルものの燃費の良さが光る。(M)


【映画祭】カンヌ映画祭 作品ラインナップ発表

コンペティション部門ではスパイク・リー(Blackkklansman)、ゴダール(Le Livre D’Image)、そして日本からは是枝裕和(万引き家族)、濱口竜介(寝ても覚めても)が選出。後述のネットフリックス映画が取り下げられたことがラインナップにも影響をしていることは間違いないだろう。映画祭は5月8〜19日に開催。(M)


【映画祭】ネットフリックス、カンヌ映画祭への自社映画出品を取り下げ

「カンヌvsネットフリックス」の構図を明確に打ち出た。ルール変更からのボイコットという流れにより、ネットフリックスがより主体的にポジションを取ることに成功しているようにも見え、インタビュー部分もその印象が明確。果たして劇場公開されるものが「映画」なのかと、より根本的な問いもまた突きつけられている。(M)


【訃報】『アマデウス』でアカデミー賞受賞のミロス・フォアマン監督死去 享年86

アカデミー賞を2度受賞した大監督は、1968年の「プラハの春」でアメリカに移住するなど、激動の時代を生きた。フォアマンの『アマデウス』『ヘアー』を観て、ますます映画にのめり込んでいったものだ。ご冥福を祈る。(M)


【話題】スタン・リー、元ビジネス・マネージャーを告訴へ 詐欺などに問う

ある種ハリウッドらしい、成功者に群がる有象無象のとんでもない方々。マーベルの礎を築いたスタン・リーも、その例外ではない。昨年暮れに70年連れ添った妻が亡くなったことがきっかけとなってか、自身の銀行口座から$4.6Mが不正に引き落とされたり、架空の慈善団体に$300Kの寄付を払わせたりと、自身の娘やその取り巻きの悪行が相次いだ。(M)

編纂三谷匠衡 / 初出:2018/04/16  第202号
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