祖母のかたみ💍
20年以上前に亡くなった祖母の遺品を
母・伯母たちがわけわけして
ずーっと仕舞われっぱなしになっていたアクセサリーや宝石の数々。
私が貰っていたエメラルドのリングは、お守りにとモスクワにも
一緒に連れて行っていましたが
昔のデザインでショールには引っかかるし手袋は嵌められないしで
ジュエリーボックスの肥やしとなり十数年。。
どうにか整理をしなければと、この夏に思い切って処分・整理に踏み切りました。
そこで見つけたのがリフォームのお店。
[Merak Jewelry Shop]
華奢で素敵な作品も多く、見てると中々帰れなくなるお店です。
金や地金の買取と、新しいデザインを提案して頂きました。
そういえばと思い出したのが
ロシアでは毛皮やコートのリフォームが盛んだったこと。
おばあちゃんから貰ったけど形が古いというミンクのコートを好きなデザインにリフォームして貰ったり
イタリア製の良い生地が気に入っていると、長年愛用しているコート丈や袖丈を変えてみたり。
ソ連時代、ものや外国製のものが少なかった時代が長かったこともあるからか「長くお気に入りのものを、更にお気に入りにして使っている」
という習慣がロシアにありました。
私もスプリングコートの丈詰めや肩幅調整などもして貰ったことがあります。
毛皮を扱える技術はさすが北国だなぁなんて思いましたが、蘇らせる文化はマイナス30度になる土地柄からの動物への敬意でもあるんだなとも感じていました。
ただ最近はH&Mなどの欧州のファストファッションが日本より沢山入ってきていたので(現状は変わりましたが)若い世代にはその感覚は薄れているようにも思いますが。
ただ、ものを大事にする文化は、靴の修理屋さん、洋服のリフォームのアトリエが街中に多いことが物語っているように思います。モスクワは東京と同じく良く歩く街なので靴が痛みやすいんです。
雪や融雪剤の質の悪さから、ブーツが痛みやすいというのもありますが…笑
舞台関連の衣装のアトリエも、「ここに!?」という感じで街角にひょっこりあるのも、楽しい発見。
昔住んでいたアパートの近くにも、舞台衣装を作っているアトリエがあり、そこで毛皮のリフォームをして貰ったのを思い出しました。
断捨離ブームですが、気に入ったものを大切に長く使うという感覚は
本来金継ぎなどの技術が高い日本では当然にあった感覚です。
民藝の精神もここにありますね。
そんなことを思ったリフォームでした。
リングは…こんな感じで蘇りました👏
大切に、長く使わせて頂きます。ありがとうございました!