誰かの靴を履いてみること
やっと読めた。ブレイディみかこさん「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読了した。
と言うのも、高校生の頃、体育の授業でのこと。最初の5分、いつも先生の近況報告から始まった。その中で度々、この本を私達に薦めていた先生。
そしてその出来事を、数年経った今でもはっきりと覚えている私。
体育は苦手だったものの、その先生のことは苦手ではなかった。だからか、私は結構、その先生の話を聞くことが好きだった。
だから、先日図書館で、黄色い表紙のこの本を見つけた時、あの時の出来事を思い出しては、私は迷わず手に取った。
当時は、なぜこの本の話ばかり?と懐疑的でいた。でも今振り返れば、なんだか先生がこの本を薦めた理由が、少しだけ分かったような気がした。
読み終えた後で、そんなことを思った。
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ここからは、読中「ぼく」と「母ちゃん」の会話の中で、印象に残った言葉達の紹介を幾つか。
多様性と言う言葉は、耳にタコができるほど見聞きする。この言葉を使っておけばとりあえずいいか、みたいな現代の風潮、私はどうにも苦手に感じる。でもなんだか、母ちゃんの言葉に、改めてハッとさせられた。
多様性はないほうが楽で、あると喧嘩や衝突が絶えなくて、面倒くさい。でも自分が知らないことを、もしかしたら知ることで、減らせるかもしれない。
なんだかそう考えれば、多様性って案外、悪いものばかりではないのかも。私はそんな風に、この言葉を受け取った。
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私は特に、誰かの靴を履いてみること、と言う表現が、なんだかとても気に入った。なぜだか、心にストンと、入ってきた。
この世の中は、理解し難い事物で溢れかえっている。ただ裏を返せば、それだけ、誰かの靴を履いてみる経験が自分にできる。そういうことでもあるのかなと思った。
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この一週間は、本を読み耽っていた。なんと幸せな時間の使い方をしたんだろうと、改めて自分でも思う。
読んでくださってありがとうございます。
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また飲みたいなあ、タリーズのハニーミルクラテ。これ飲みながら書くと、執筆が捗るんです…!