多くの事実を知らなかった
2011年3月11日。東日本大震災と言う言葉が、日本の歴史に刻み込まれた日。
あの日。
原子力発電所で、決死の覚悟で従事されていた人達のこと。
当時の首相が震災直後に、福島まで飛んだこと。
錯綜した情報に翻弄された現場。
この事実を知っている人は、どのくらいいるのだろう。
少なくとも、小学生だった当時の私。
そして今までの私は。
あの日の、多くの事実を知らなかった。
知らない、では済まされない事実が、ここにはある。
そう思い知らされた。
事前に解約して、今日が視聴可能日としては最終日だったNetflix（ネトフリ）。
そんな今日、たまたま食事の時に出た、生ごみを処理する際に活用した、新聞紙。そこに書かれていた『東日本大震災』と言う文字を見て「何か震災に関してネトフリで学びたい」と直感した私。そこで見つけたのが、上記にあるTHE DAYSだった。
Netflixシリーズ「THE DAYS」は、入念なリサーチによって、福島第一原発事故を克明に描いた事実に基づく物語。
事実に基づく物語、と言う部分から、私は目が離せなくなった。
なぜか分からないけれど「今学ばなきゃ、今見なきゃ後悔する」そう思っている私がいて。気付けば何の躊躇いもなく、再生ボタンを押していた。
序盤から地震や津波の場面が何度も何度も、中盤では被爆者の被爆後の姿が描かれている。だから、もし災害による心的外傷を負っている人は、見ることに慎重になった方がいいかもしれない、と思った。それでも大丈夫、と強い覚悟を持っている人は、見てみるといいかもしれない。
私はまだそのすべてを見終えたわけではない。
しかし本当に多くのことを、その映像から考えさせられた。
あの日、死ぬ気で従事してくださった人達がいらっしゃったから、昼夜問わず、休まず多くの労力を割いてくださった大人の人達がいたから、私達は今この瞬間を生きられているんだと、私は思い知った。
THE DAYSは、物語であって、物語ではない。
物語なんて言葉で、言い表してはいけないんだと私は思う。
だってこれは、12年前に日本で起こった「事実」だから。
読んでくださってありがとうございます。
P.s.
THE DAYSを見て、私は「人格者とは、尊敬されるリーダーとは何か」をすごく、考えさせられた。
想定外の出来事が起こった時に、咄嗟に周りのことを考えられる人。
「誰かが動かなきゃいけない」となった時に、最初に挙手をする人。
学歴によって、態度を変える人。
感情的になって、怒鳴りつける人。
周りに当たり散らかす人。
身の回りには、いろいろな人がいる。
THE DAYSにもいろいろな人が出てくる。
そんな中で、私は立場上「リーダー」と言われるであろう人たちの言動を、気付けば注目して見ていた。
私は中学生の時に部活で部長を、大学生では文化祭の企画責任者を、と、リーダーと言う役割を何度か任された経験がある。リーダーは言わば「人の上に立つ人間」。同じ上に立つ人なら、私は傲慢な人や暴君ではなく、人から尊敬される人でありたい、と言う欲がどこかにあるんだろうな、と思う。
だからかな。
大学に入ってから、リーダーは特定の誰かではなく、誰でもなれる素質があるのだということを知った。それ以降、「人から尊敬される」人になりたい、と言う想いが強い私。だから今日もやっぱり、そういう部分に着目して見ていたんだと思う。見て学ぶのも、勉強。
私はこれからも、知らないことはひとつでも多くのことを知りたい。
その上で、自分のものとして吸収して、それを実践する人間で在りたい。
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