見出し画像

パピコ見ながら、花火食べよ

2023年8月5日。
今日は大阪で「なにわ淀川花火大会」という、有名なお祭りがある。

4年ぶりに花火が見たいなぁ

そうは思ったものの、コロナ禍の人手の少なさに慣れたからか、すっかり人混みが苦手になってしまって。大規模なお祭りを元気に楽しめる自信がなかった。

そこで関西の花火大会を調べてみたら、京丹波にも同じ日にお祭りがあるじゃないか!

浴衣を来て、初めて行くお祭りにわくわく、胸を躍らせながら京たんば花火大会へと向かった。

会場の「道の駅 丹羽マーケス」に着いたのは、まだ日の高い午後4時半。浴衣の人がほとんどいなくて、ちょっと不安になった。

しかも屋台やステージのある場所がどこか、わからなーい!でも時間はあるしと、周辺を歩き回って数人が向かった先へ着いていくと……。どうやら目的地にたどり着いたらしい。

ぽつりぽつりとお祭りの屋台。地元の中学生たちがちらほら。ステージでは、地域のおばさまたちがフラダンスを踊っている。

なんだか実家の近所のお祭りに来たような、やわらかい景色。あぁ、すきだなぁ。

ひぐらしの鳴く穏やかな街
実はいちご飴はじめて

屋台を楽しんだ後は、道の駅にあるスーパーへ飲み物を買いに。するとアイスコーナーのパピコが目に留まった。

大規模なお祭りだと、なかなかこういうの自由に買いにいけなかったりするんだよなぁ。このお祭りならではかも?

「ねぇ!パピコ見ながら……」

その時点で間違いに気づいて笑い出す私と、一瞬ですべてを察した夫。声をそろえて続けた。

「パピコ見ながら、花火食べよ」

ドン!ひゅるひゅるひゅる
ババーーーーーン!!!!

何の前触れもなく、花火は突然はじまった。

あぁそうだ、これだよ。
思わず目も口もぽっかり開いて、「わぁ」と声が漏れちゃう圧倒的な光。

周りの子どもたちが大きな花火が上がるたび、歓声をあげる。次々と打ち上がり、スッと短い休息時間に入ると、思わず拍手が巻き起こる。

こうやって、まったく知らない人々と一緒に同じものを見て生まれる、束の間の結束感。

なんだか世界が平和になったような気がして、すきなんだ。

ピントの合わないパピコ
ちょっといびつなにこちゃん花火

人酔いはしなかったけれど、しっかり疲れた体。淀川花火大会の最寄り駅がものすごく混雑しているというニュースを見て、ホッと胸を撫で下ろした。

人にはそれぞれ、そのときそのときの楽しみ方がある。

4年前、淀川花火大会に行ったときは、人混みも駅の混雑も、大変だけど楽しめた。でも今日の私の楽しいは全部、このお祭りにあったと思う。

今の私にぴったりな選択ができた自分が、今日はちょっぴり誇らしい。

さぁ、夏はまだこれからだ。
どんな楽しいを詰め込もうかな?

この記事が参加している募集

夏の思い出

今日やったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?