富野由悠季の世界を1割だけ紹介!
北海道札幌市
そろそろ雪が降りそうな気温になってきた今日、
「北海道立近代美術館」で本日(11/17)より開催されている
「富野由悠季の世界」に行ってきました。
今回はその魅力の一部をお伝えします!
クイズ
さて、本題に入る前にクイズを出題させて下さい。
展覧会場には「作品のプロトタイプ」となる設定資料が展示されています。
そんな作品の前身となるタイトルを出題しますので、後の何であるか考えてみて下さい!
記事の後半で答え合わせのコーナーを設けます!
・スペースランナウェイガンドロワ
・ボンバーX
・超越神ゲイング
・スパイラル・フロー
富野由悠季とは?
昭和の時代から現在まで、主にロボットアニメを中心として活躍される監督です。
代表作に
「機動戦士ガンダム」
「聖騎士ダンバイン」
「OVERMANキングゲイナー」
などがあります。
会場の状態
会場は午前9時30分から開演。
私が到着したのは9時40分頃でしたが、既に50名程の長蛇の列!
(平日の朝一やぞ)
客層は20代〜70代まで幅広く、男性 7:女性 3くらいの割合でした。
物販コーナーは限定プラモのF91が大人気、4割くらいの人が持ち歩いてました。
意外にも物販は「勇者ライディーン」推し。
ライディーンのTシャツや、バイクの展示、タペストリーの数々
そして、物販コーナーの側には巨大な!!
「カムヒア!ダイターン3!」
『ライディーンじゃねぇのかよ!!!!!!!』
展覧内容
中に入ると、富野喜幸(本名)少年の絵や作文、いかにしてSFに惹かれていったかなどが説明、展示されています。
その後、アニメ関係のお仕事として虫プロダクション(手塚治虫氏の)に入り、「鉄腕アトム」に携わった事、そこでの経験が後の作品にどう生きるかなどが解説されていました。
「海のトリトン」から始まる富野作品の展示は、
当時の設定資料、絵コンテ、当時のポスターなど非常に貴重な作品が何点も展示されていました。
やはり「機動戦士ガンダム」のコーナーは人気で、中々前に進めない事も。
「聖騎士ダンバイン」のコーナーでは70代ほどの男性が資料を読み込んでいる姿もありました。
(リアルタイム世代羨ましい)
富野監督が携わっていた「ガンダムシリーズ」はもちろん、「伝説巨神イデオン」や「重戦機エルガイム」なども細かく説明されています。
その中でも、私が衝撃を受けた作品「ブレンパワード」の展覧も有り、
なんと「いのまたむつみ」先生(テイルズシリーズでお馴染み)の原画が!!しかもカラー!!
「本当にいのまたデザインだったんだ...」と改めて実感しながら、OPの絵コンテを眺めていました。
(ちなみにブレンパワードのコーナーで立ち止まったの私だけでした。なぜだ。)
昔からガンダムシリーズが好きで、多くの媒体に触れてきたのですが、初めて見るイラストも数多くありました。
(安彦良和先生のF91初めて見ました)
答え合わせ
さて、先程のクイズの答え合わせをしましょう。
・スペースランナウェイガンドロワ
→「伝説巨神イデオン」
これは、宇宙合体イデオンというタイトルを経て、決定したそうです。
OPの「スペースランナウェイイデオン、イデオン」の部分はここから来ているんですね。
ちなみに、「宇宙合体イデオン」の時のタイトルロゴは、
荒野に岩石が有り、その岩に「宇宙合体イデオン」と彫られている。
ファンならお気付きですね?そう、「戦闘メカ ザブングル」のロゴです。
・ボンバーX
→「無敵超人ダイターン3」
元々はサンライズのロボットアニメ第一弾として企画が上がっていたそう。
しかし、スポンサーの意向で公開がかなり遅れます。
ボンバーXの頃から、メカデザインはダイターンに近く、主人公も「破嵐万丈」という名前でした。
・超越神ゲイング
→「OVERMAN キングゲイナー」
これは簡単かもしれませんね。
既にシベリア鉄道や、オーバーマンの設定は盛り込まれていました。
・スパイラル・フロー
→「重戦機エルガイム」
超難問でしたね。
ここまでにスパイラル・ガラ、ヘビー・メタルグレイヨンと様々な経緯を辿っています。(ヘビメター)
知られざる「ガンダムの世界」
さて、作品のプロトタイプで最も資料が多かったのは「機動戦士ガンダム」でした。
ここのお話はガンダムオタクの方向けです、未視聴の方は「?」マークが乱立するので飛ばして下さい笑
「フリーダムファイター ガンボーイ」
北海道紋別郡遠軽町にある「瞰望岩(がんぼういわ)」から名付けられたこの名前はファンの間であまりにも有名ですね。
これは「機動戦士ガンダム」の前身です。
その設定資料が細かく載っていたのですが、驚く事に既に「ジオン皇国(公国ではなく)」、「ザビ家とダイクン派の争い」などについて描かれていたのです。
また、既にこの段階で「エスパーによる戦闘への介入」が設定に盛り込まれていました。
脱線しますが、フリーダムファイターでは「赤い彗星のシヤァ」だけでなく、「ククルス・ドアン」「フラナガン」などの名前がズラリ。
ちなみにラスボスはシヤァではなく、「シャリア・ブル」
脇役っぽいキャラの方が先に出来てたんですね...
では続いて、「Zガンダム」の前身ってご存知ですか?(Mk-Ⅱじゃないです)
「ゼーター・ガンダム 逆襲のシャア」
これが、2作品目となるガンダムの仮タイトルでした。
既に主人公はカミーユ・ビダン(ちなみに北海道の上湧別町から取ったと言われる)、シャアはクワトロ・バジーナという名前でした。
唯一名前が異なるのが「ファ」。
ゼーターガンダムでは「ファ・ユイラン」という名前になっています。
(本編では「ファ・ユイリィ」)
皆さんご存知の通り、「逆襲のシャア」というタイトルは続編の劇場作品に受け継がれるわけですが...「逆シャア」のプロトタイプの名前にも触れましょう。
「MOBILE SUIT HiS:GUNDAM」
主人公はアムロ、敵はシャア。
この構図は変わりませんが、当初の設定ではアムロに渡るのは「S・ガンダム」、更にベルトーチカとの間に子供がいます。
シャアが乗る機体は「ナイチンゲール」
と、かなり小説版「逆シャア(ベルトーチカチルドレン)」にこの設定が受け継がれている事が伺えました。
ちなみに敵側のモビルスーツは「サイコ・ドーガ」
(タイトルのHiSガンダムもHiνガンダムに引き継がれたのでしょう)
まとめ
私は物心ついた時からガンダムが好きで、ずっと追いかけている「ガンオタ」でした。
しかし、今回の展覧会で感じた素直な感想は
「俺って、まだまだにわかだな」
「やっぱ、富野監督の人気ってすげぇや」
の2点でした。
私が文章大好きな事もあり、今回の記事では「設定」に関する話が多かったですが、アニメーション大好き、イラスト大好きな人にはたまらないセル画、原画、絵コンテも大量にあるので、是非一度足を運んでみてはいかがでしょう?
第8会場となる「北海道立近代美術館」では、
2021年11月17日(水)〜2022年1月23日(日)まで
「富野由悠季の世界」が開催されています。
大人一人「1,500円」で入場でき、月毎に入場券のデザインが変わります。
更に、2種類以上の入場券をお持ちの方は先着500名でポスタープレゼントとのこと!
富野監督ファンなら間違いなく衝撃を受けますよ。
ちなみに会場にはタイムスリップしたような「歴戦のオタク達」も居ますので、そこも楽しんでいただければ幸いです笑
最後までお読みいただきありがとうございました!
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