快くうなずいたきみは
左手で私の右手を握りながら
前を向いて歩いている
歩道も信号もない
車も通らないあぜ道を
きみには
愛がわかるのだろうか
それは決して見つかることのない
幻の宝石なんかじゃないと
教えてくれた
快ではあるだろうね
愛なんてわからなくても
手をつなげはきみの温度がある
見つめ合えばその中に縁が宿る
だって僕らは生き物だから
知りたくなったら
きみの小さな鼻に聞いてごらん
快にだっていろいろあるから
愛の匂いの快を辿るよ
だって僕らは生き物だから
あたたかさも快だよ
ここちよさも愛だよ
でもそれを決めるのは
ぜんぶ君だよ