【書評】残り全部バケーション/伊坂幸太郎

人生に必要なもの
友達、休暇、約束、家族
そんなものに対する考察が秀逸で
偉人の言葉より
小説の中の含蓄の方が本当に心に残る。

名作は、
エンディングをはっきりさせないで
読者に考えさせる余韻を
与えてくれる。

メールがどこから届いたのかは
大した「問題」でも「答え」でもない。

心のレバーをドライブに入れておけば
結末も各々の心で勝手に進んでいくでしょう。