【書評】ガソリン生活/伊坂幸太郎

泣いた。
なんか意味もなく泣けてきた。
昔、乗っていた車を思い出したからなのか、
それとも素晴らしい作品に出合えたからのか
わからないが。
時代とともに「自分」と「道具」の関係性も変化している。
自分が道具を使っていたとしても、
結局はその道具のもつ世界に
自分が支配されたり、守られているに感じる。
「愛車」なんて表現はまさにその通りだと思う。

人生を車に例えるのも恥ずかしいが
そんなことを恥ずかしく感じさせない。
背中を押してくれる?
いやいや、アクセルを踏ませてくれる。
足元も大事だけど、タイヤの下もね
そんなことを感じた。