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キミに憑依するオピニオン

意見は、決してオリジナルではない。キミの直接の経験のみが独自のものだ。意見や見解は常に有名人とか友人とか政府とかからの受け売りだ。
 
誰かと話していた時に、気づいたことないかい?恐れをなしたり攻撃されてると勘違いした人が、まるで人が変わったみたいに声を上げはじめる。まったく別の人と、もしくは「オピニオン・マシン」と話している気分になったことない?
 
意見とか見識は感情と同じように、人に憑依して、そのうちに乗っ取り、独自のものだと思わせることができる。まるで悪い夢のように恐ろしい!そんな悪夢を見たことあるかい?もしくは人が悪魔に憑依されたり乗っ取られたりするホラー映画、見たことない?でも、これは実話だ。ただ、誰もがみんな同じように憑依されているから、それが当たり前のことになってて気づかないだけのこと。
 
そんなわけだから、キミの意見や感情は脇に置いて、ただただ読み進めてみてはどうだろう?無の状態で聞く。難しいかもしれないけど、ベストを尽くしてほしい。
 
気持ちがどっかにいっちゃったり、ソワソワしたり、イライラしたり、自分の意見を何やかんや言いたくなってきたら、一旦読むのをやめてキミの心がきちんと耳を傾けられるようになってから、また戻ってきたらいい。
 
結局、人生だけが教えてくれる。それはたいがい痛みを伴う経験だ。人生はキミの親や学校とは違ったメッセージを発信しており、ましてや人生がそれを語りかけてくることはない。
人生は学校の先生のように教壇に立ってキミに教えたりはしない。人生は時にキミの全財産を奪い、キミの愛する人を奪い、キミに陰茎ガンをもたらしたりする。人生はそうやってメッセージを送るのだ。
 
もちろん、ワタシの説法が人生ほど過酷なメッセージを送ることはないけれど、真実をお砂糖にまぶして飲みやすく説明したり、キミにたくさんの宿題を与えることもない。ワタシの目的は教えを与えたり、キミ自身に何かを付け加えたりすることではない。キミを超えた何かに語りかけるためであり、それはつまり、キミから何かを取り去るためなのだ。

→ 気持ちは良いけど、感情は良くない。 につづきます。


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