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過去に詠んだ歌

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うたよみんに投稿していた過去詠です。読み返すと懐かしいですね。
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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/10/01 21:08
昼寝して目覚めたときは百年も経っていましたそんな夕焼け

2016/10/10 21:36
柿の実が灯りはじめた夕暮れに啜りたくなる熱い焙じ茶

2016/10/14 08:55
アイロンをかけた衣類に手を置いて冷えてゆくまで見送る時間

2016/10/15 12:00
かき集め可燃の塵にしてしまえ我の悩みが落ち葉であれば

2016/10/15 12:

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/09/15 20:33
もう二度と体起こせぬ重力がかかり始める夕方六時

2016/09/21 08:09
テフロンが傷んでしまう空焚きでいつにもましてぼうっとする朝

2016/09/21 08:14
もの思う沁みいるような秋の空息苦しいのは鉄分不足

2016/09/25 08:00
安くてもコーヒー豆に違いなくいつもどおりにカフェオレ淹れる

2016/09/29 0

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/08/27 23:33
虫の音がひととき未来を遠ざけて守ってくれる一夜の眠り

2016/09/02 09:02
筋張った手の甲に風、あててみる ほんの少しの気流の乱れ

2016/09/08 21:00
踏切を越えたらそこは君の街空気がふいに軽やかになる

2016/09/08 21:05
歯を磨きながらもじっと目を閉じる聞こえてくるのは潮騒の音

2016/09/09 19:

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/08/19 08:29
横たわる耳に鴉の鳴き声が、疲れた疲れたゆって聞こえる

2016/08/20 22:44
惜しむでもなく過ぎるのを待っている空っぽのまま聞く蝉時雨

2016/08/22 22:42
壁に額つけたまんまで横歩き僕の話を聞いて下さい

2016/08/24 08:26
あさがおの濃い紫が美しい摘めば葡萄の香り掠める

2016/08/24 19:19

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/08/14 06:19
女って言葉をあなたが使うたび同じ軽蔑返したくなる

2016/08/14 13:41
崩れやすい私の気持ちを喩えればバター多めのショートブレッド

2016/08/14 17:07
窓開けた瞬間、蝉の断末魔 生き残るのは私の方だ

2016/08/14 17:08
水切れを起こした薔薇が泣いている黄色い葉っぱは涙の代わり

2016/08/14 17:1

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/08/01 11:53
真っ白な入道雲さえ忌まわしいバリウムを飲む八月初日

2016/08/02 13:01
有休をバリウムのために費やして八月の蝉わんわんと鳴く

2016/08/05 17:48
弱ってる泣きたいくらい弱ってる胃の腑に沁みる白湯の優しさ

2016/08/06 18:12
枝豆にマメが入っていない場所いったいどこで出産したの

2016/08/06 21

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/07/13 21:31
賞味期限たしかめながら描いてる未来の日付を生きている我

2016/07/14 04:41
新聞が配達された音がしてもう少しだけ微睡んでいよう

2016/07/14 08:04
亡くなりし父の星座の運勢を心の内で報告してる

2016/07/15 08:19
ソーセージ、灼熱地獄の刑に処す 台所に立つ閻魔大王

2016/07/15 10:47

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/07/02 17:41
ガラス越しシワシワの梅めでながら
寂しい気持ちにぽつんと気づく

2016/07/02 17:47
懐かしい歌ばかり聴く休日は
未来がとても短く映る

2016/07/07 07:53
ゆれている草にも歌があるのでしょう
雨が時折添える伴奏

2016/07/07 08:42
空き箱のような心とからだです
どうか開けずに放っておいて

2016/07

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/06/20 21:07
このまんま眠りにつくのは惜しいから
また眺めやる完璧な月

2016/06/21 22:30
梅の実にぷすりと穴をあけるたび
まだ見ぬ夏が広がっていく

2016/06/24 13:22
梅の実をゆらゆら揺らす保存瓶
赤子をあやすリズムにも似て

2016/07/01 16:54
人生の半分くらい渋滞に巻き込まれてる
走り出したい

2016/07/

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/06/07 05:22
幾たびも頑張るぞって呟いたことの空しさ感じてる朝

2016/06/07 06:45
幼虫を捕殺するたびわたくしの来世がそれでないこと願ふ

2016/06/07 08:20
また秋に編み始めよう編みかけのショールにしばし別れを告げる

2016/06/12 21:14
落ちていく眠りの底は深くとも体は床につっかえている

2016/06/14 2

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/06/03 08:20
この夏はゆっくり過ぎていく予感氷砂糖と梅眺めつつ

2016/06/04 15:30
渓流に浸した指の隙間から流れ出してく僕の体温

2016/06/04 19:13
数滴を残すばかりとなりました渇く心に沁みる目薬

2016/06/04 21:30
日に焼けて赤くなりたる両の頬 夏に照れてるわけじゃないのに

2016/06/07 05:17
したいこ

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/05/21 12:40
血液を新玉ねぎでサラサラにほくそ笑んでる吸血鬼おり
2016/05/24 08:18
少しだけチューブから出す歯磨き粉長い一日始まる合図
2016/05/25 05:32
一枚も残さず布団を蹴飛ばして平気な夏がやってきました
2016/05/26 09:09
圧迫死招く恐れのある湿度熱中症に気をつけましょう
2016/05/28 06:30
さみ

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過去に詠んだ歌

2016/05/16
心まで不足しがちなカルシウム牛を一頭飼わねばならぬ

2016/05/17
カンパーニュ噛み締めている朝ごはん麦畑では青い穂揺れる

2016/05/17
あきらめてきた人生が霞むのは視力のせいで涙などでは

2016/05/17
頑張れない まだ体力があるうちに泣いてしまって楽になりたい

2016/05/21
さようなら今までどうもありがとう しおれたビオ

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過去に詠んだ歌

過去に詠んだ歌

2016/05/06 22:25
かくれんぼ庭木の陰にうずくまる 羽虫の飛び交う音が煩い

2016/05/07 22:27
水田が無数の円を描き出す涙の雨の受け皿として

2016/05/08 07:55
バッティングセンターに来て素振りする片眼をなくした猫が見ている

2016/05/12 22:09
巻き付いた木を絞め殺す藤の花山肌深く紫に染め

2016/05/14 20:55

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