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北村早樹子のたのしい喫茶店

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歌手、文筆、役者など多彩な顔を持つ北村早樹子さん(@warabisco)が毎回、大好きな東京の喫茶店と、かなり変わった想い出を綴るエッセイです。
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記事一覧

北村早樹子のたのしい喫茶店 第27回「東京駅 アロマ珈琲八重洲店」

 文・写真◎北村早樹子  小柄で華奢で、とても端正な顔立ちで、ジャニーズにいてもおかしく…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第25回「町屋 コーヒーハウスはまゆう」

文◎北村早樹子  もう20年近く嗅いでいないのに、今も脳裏にこびりついて離れないにおいが…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第26回「コーヒーハウスぽえむ 幡ヶ谷店」

 長谷川さんというその人に出会ったのは、今から12年くらい前で、当時わたしはいちばん人生…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第24回「小岩 木の実」

文◎北村早樹子  おかげさまでこの連載をしていることもあり、日々たくさんの素敵な喫茶店を…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第23回「紅茶専門店 原宿クリスティー」

文◎北村早樹子  誰しも、幼少期のトラウマのようなものはあると思うが、わたしにも明確にあ…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第22回「渋谷 人間関係 cafe de copain」

文◎北村早樹子  渋谷には、ちょうどいい喫茶店があまりない。昔は色々あったけれど、近年潰…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第21回「有楽町 はまの屋パーラー」

文◎北村早樹子  わたしは一応、歌をうたったりする活動をしているのだが、1年に1回くらい、ひどい風邪を引き、おっさんのようなガスガスの声しか出なくなってしまうことがある。近所の内科や、耳鼻咽喉科で出されるお薬を飲んでも全然駄目。そんじょそこらの抗生剤ぐらいでは治らない。もうどうしょうもない。しかし、3日後にはライブがある。さて、どうする?! 絶対絶命のピンチ。そういうときに行く、駆け込み寺的な病院がある。  T診療所。有楽町にある、わたしも先輩俳優から教えてもらって行き出し

北村早樹子のたのしい喫茶店 第20回「荻窪 珈里亜」

文◎北村早樹子  14歳から33歳くらいまで髪の毛は家で自分で切っていた。髪型はずっとお…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第19回「西荻窪 どんぐり舎」

文◎北村早樹子  今年の春から何を血迷ったのか、わたしはキックボクシングを習い始めた。3…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第18回「御徒町 純喫茶丘」

文◎北村早樹子  はじめて煙草を吸ったのは、17歳のときだった。当時大阪の高校生だった…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第17回「本所吾妻橋 珈琲専門店デルコッファー」

文◎北村早樹子  2週続いて個人的な色恋沙汰を綴ってしまうことを、まずはお許しいただきた…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第16回「阿佐ヶ谷 gion」

文◎北村早樹子  ずっと片想いしていた人がいて、彼はわたしよりふたまわり年上の人で、柄に…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第15回「南千住 coffeeオンリー」

文◎北村早樹子  わたしは大阪のことは嫌いだが、西成のことだけは愛している。西成? とな…

北村早樹子のたのしい喫茶店 第13回「千駄ヶ谷 カフェ泥人形」

文◎北村早樹子  28歳くらいから生理がこなくなり、最初は楽チンでいいやと思っていたのだが、1年経つとさすがに不安になって、近所の産婦人科に行った。当然妊娠はしておらず。あらゆる漢方薬を出されたが、一向に生理はやってこない。万策尽きたと医者に告げられて、大学病院を紹介された。  そんなわけで、わたしは信濃町にある慶應義塾大学病院に通うことになった。慶應大学病院の産婦人科。噂には聞いていたが、大学病院ってこんなに待つのか! と初回の診察で3時間待ちの洗礼を浴びた。  やっと