福井みどり

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最近の記事

翻訳者アーサー・ビナード           オノマトペとマザーグース

1.はじめに  今回は英語の絵本を日本語に翻訳しているだけでなく日本の絵本が英語にどのように翻訳されるのかに興味を持ちました。そこでエリック・カールやボブ・ディランの絵本を日本語に翻訳をしたり最近宮沢賢治さんの『やまなし』(2022)や『雨にも負けず』(2013)を英語に翻訳しているアーサー・ビナードが手掛けている絵本について調べてみることにしました。 2.翻訳者アーサー・ビナード  アーサー・ビナードは1967年米国ミシガン州生まれ。高校時代から詩を書き、ニューヨーク

    • 第2回目報告

      『LOVE YOU FOREVER』 と『ラヴ・ユー・フォーエバー』と『かしの木の子もりうた』 はじめに  私が最初に手にした本は『かしの木の子もりうた』ロバート・マンチ:原作 細谷亮太:文 いせひでこ:絵 岩崎書店 2014でした。この本を3人の男の子の育児とご自分のための勉強に一生懸命な方へのプレゼントとして選びました。それをきっかけに同じ出版社から『ラヴ・ユー・フォーエバー』ロバート・マンチ作 乃木りか訳 梅田俊作絵 1997 という絵本が『かしの木の子もりうた』の

      • 第1回目振り返り

        1.受講動機   私は2019年に絵本セラピストの資格を取ったのですが絵本については子供や孫の幼い時に絵本を少し読むくらいの経験と知識でしたので、ともかく絵本について学びたい、絵本についてもっと知りたいと思いゼミには第2期から参加しています。第2期では「いい絵本の条件」ということで昔話絵本、科学絵本、ファンタジー絵本などの特徴を学ぶことができました。特に科学絵本という分野があることを知り、最後のグループワークの研究では2011年3月11日の東日本大震災を科学的にとらえた写真

        • 絵本ゼミ第3回振り返り

          1.絵本の真髄  グループワークで発せられた「賞を受賞した作品が長く読み続けられていくのはどうしてですかね?」という素朴な質問の中に絵本の真髄があると思いました。私たちのグループの6人中4人が選んだ本はジョン・バーニンガム『ガンピーさんのふなそび』でした。この本は1970年にケイト・グリーナウェイ賞受賞しています。  ケイト・グリーナウエイ賞は、イギリスの絵本作家ケイト・グリーナウエイにちなんで1956年に英国図書館協会によって設立された賞で1年間にイギリスで出版された絵

        翻訳者アーサー・ビナード           オノマトペとマザーグース

          ランドルフ・コールデコットとコールデコット賞受賞作品について

           皆様はランドルフ・コールデコットという名前を聞いたことがありますか?もしかしたらコールデコットという名前よりもコールデコット賞に輝いた絵本、例えばヴァージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」やモーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」などの絵本を読んだことがあるかもしれませんね。  今日は1846年に英国で生まれたランドルフ・コールデコットがどうしてアメリカ図書館協会の「前年中に合衆国で出版された、こどものためのもっともすぐれた絵本画家に与えられる賞」としてコ

          ランドルフ・コールデコットとコールデコット賞受賞作品について

          第1回目振り返り

          1.受講動機   私は2019年に絵本セラピストの資格を取ったのですが絵本については子供や孫の幼い時に絵本を少し読むくらいの経験と知識でしたので、ともかく絵本について学びたい、絵本についてもっと知りたいと思っています。ミッキーゼミには第2期から参加し「いい絵本の条件」ということで昔話絵本、科学絵本、ファンタジー絵本などの特徴を学ぶことができました。特に科学絵本の分野があることを初めて知り、その中の1冊「大津波のあとの生きものたち」永幡嘉之写真・文、少年写真新聞社、2015年

          第1回目振り返り

          ミッキー先生の絵本ゼミ第3回報告

          科学絵本とは何か  9月からミッキー先生の絵本探求ゼミを受講しています。今回が3回目。今回のテーマは「科学絵本」と「ファンタジー絵本」についてでした。 今回は科学絵本について報告いたします。 「科学絵本」という分野があることを皆さんはご存じでしたか?「科学絵本」というのは科学分野のテーマを扱ったものを科学絵本と呼びます。図鑑であらわされる「whatこれなに?」と「一つのものを詳しく見るwhy,どうして、なぜ?」に答えるだけでなく、肝心なことはそれらを物語として子供に分かりやす

          ミッキー先生の絵本ゼミ第3回報告

          絵本探求ゼミ第2回 報告

          Ⅰ.宿題:良い昔話絵本とは?  「これから語ってみたいと思う方へ」小澤俊夫2016昔ばなしハンドブック P117 藤井いづみが書いている「おはなしの選び方のポイント」の3つのポイントが納得のいくものだったのでそれを基準に今回絵本選びをした。 ① 自分の心が動かされたおはなし (楽しいと思ったおはなし、感動したおはなしなど) ② 声に出して語ったときに生きるおはなし  おはなしの中に出てくる課題がきちんと解決して終わるもの  ③ 聞き手が求めているおはなし  前回話題になった

          絵本探求ゼミ第2回 報告

          絵本探求ゼミ第2回 報告

          Ⅰ.宿題:良い昔話絵本とは?  「これから語ってみたいと思う方へ」小澤俊夫2016昔ばなしハンドブック P117 藤井いづみが書いている「おはなしの選び方のポイント」の3つのポイントが納得のいくものだったのでそれを基準に今回絵本選びをした。 ① 自分の心が動かされたおはなし (楽しいと思ったおはなし、感動したおはなしなど) ② 声に出して語ったときに生きるおはなし  おはなしの中に出てくる課題がきちんと解決して終わるもの  ③ 聞き手が求めているおはなし  前回話題になった

          絵本探求ゼミ第2回 報告

          絵本探求ゼミ第1回9月12日

          本日のゼミのポイント 1絵本の定義 2昔話の定義 3昔話の特徴について Ⅰ受講の目的と目標  私は2019年に絵本セラピストの資格をとり現在高齢者の皆様と毎月一回「絵本の会」を開催しています。今まで全く絵本と関連のない仕事をしていたので、絵本に沢山触れて勉強したいと思いゼミを申し込みました。絵本にたくさん触れ、絵本について知る事が目的です。目標は絵本について自信を持って紹介できるセラピストになる事です。 Ⅱ今日のゼミのまとめ  A.グループでの自己紹介  一期からの先輩が2人

          絵本探求ゼミ第1回9月12日