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転職しましたレポート②:「専門職(+管理職)」になってみて

こんにちは。東京に来てなんとか2ヶ月生き延びられました。
気付いたらもう2ヶ月という感じなので、この調子でまず2,3年はがんばりたいところ。

これまでFacebook経由は試験的運用だったので公開範囲を絞っていたんですが、ちょうど4月になるのと、公開範囲のメンテが面倒なのもあって、範囲設定を撤廃しました。

2月から生存報告がてら毎週更新しているのでよろしくおねがいいたします。

前回は転職するまでの考えをまとめましたが、今回は現状めっちゃしんどい(けど満足はしてる)という話を書こうかと思います。

けっきょく今なにやってんの?

前職と比べると、職種も社風も全く違う、けど仕事は直近でやってたのと同じ。平たく言うとそんな感じのオファーを受けて東京にやってきました。

これまで社内傭兵として営業からバックオフィスまで色々やってきたものの、30代でひとつ軸を持たないと40代以降のイメージが持てないよなぁ、というのと、思い切った環境変化にトライできるのは30代前半がラストチャンスかな、ということ、前職は組織が完成し切っていて延命治療的な仕事になりがちだったところ、現職は設立10年くらいの会社で制度設計からやれるのが面白そう、等々の理由で選んだ職場。

住む場所から社内のお作法まで全部違うのは当初けっこうビビッてたものの、慣れるとまぁこんなもんかと案外流せてしまった。
東京でも雪が降るなんて聞いてなかったけど

それでもなお、目下めっちゃしんどいなぁと思うのは「専門職(+管理職)」というやつの難しさである。

しんどさ①:逃げられない

当たり前だが、専門職はその分野でやっていく他ない。
総合職にあった「異動ガチャ」権が無いので、腹をくくってスキルを磨いていくしかない

もちろん、そうしたくて選んだので問題や後悔はないのだが、実際になってみると「本当に勝負できるのか?」という不安は0ではない。

しんどさ②:人間関係が閉鎖的になりがち

これは「専門職あるある」かもしれないが、会社全体が異動を前提としていない組織ということもあり、社内の人間関係が広がらない

もちろん楽な面はあるけれど、これで良いのか?という感じもあり、ちょっとまだ自分の中で消化しきれていない感じがある。

特にバックオフィスだと、他部署の人とやり取りする中で「会社の役に立っている感」がリアルに感じられるのが精神安定剤になる……という側面があるので、その辺りがモヤっているのかもしれない。

しんどさ③:「やれる」前提の期待値とのギャップ

「いやそりゃそうでしょ」と言う感じではあるが、専門職+管理職という立場で入社しているので、「当然勝手にやれるよね?」という感じでタスクが来る。

もちろん業務のノウハウは不足していないつもりだが、現職のお作法やこれまでのやり方、ましてやメンバーや上席との調整における肌感覚は知らないわけで、そこまで万能説的に思われて投げられても困りまっせ、というところは正直ある。
いくら社歴が浅い会社といってもゼロベースではないので、勝手にやるわけにもいかんし。

この辺りは恥もへったくれも無く、こちらから確認しまくることでカバーしている(つもり)。要は現職の感覚がつかめれば解消するハズなので、一過性の難しさだと思っている。
「スキルさえあれば専門職で無双できるぜ~」なんてハズはないということが改めてよく理解できた。

「わかる」と「できる」は違うということを絶賛体現中である。

じゃあやめときゃよかった?

まずはネガティブな話をしたものの、別に「今すぐ再転職しないと人生詰んでる!」などと思っているわけではなく、むしろ良い環境を引けたかなと思っている。
短期的にはそりゃツライし、前職で定年までコンフォートゾーンを死守してたほうが楽ではあったけど。

満足①:次のステップへの修行としてベスト

元々の転職動機として「30代で軸を持つ」というのがあったが、中長期的なキャリアを考えると、このタイミングでこの仕事・役割ができるというのはベストに近い状況だと思っている。

次の節目は3年後(=35歳)と思っているが、そのタイミングには

  • 領域の経験年数5年以上

  • マネジメント経験3年

  • 老舗でも新興企業でも経験あり

という、なんか見栄えがいい感じの状況になる(ハズ)。
見栄えはともかく、どれも総合職を一筋でやっていては得られないキャリア(経験)であり、次の選択肢を考える上で十分可能性が広げられる

仕事だけじゃなくて私生活(家庭)もこの辺りでどうするか考えるタイミングなので、そういったところも加味して次のステップを考えたいなぁと思っている。

今のところの3年後の選択肢としては、

  1. 本当に0からやるフェーズの企業(ベンチャーなど)に突っ込む

  2. 老舗企業・大企業など組織改革フェーズの企業に再トライ・リベンジ

  3. 隣接領域などちょっと軸をずらしてまた3年くらいどこかで修行

くらいをイメージしているが、今はとりあえず我武者羅にやって鍛えまくって、その時にまた考えればいいか、と考えている。
今の気持ちとしては2をやらないと死ぬとき後悔しそうなので、2かなぁとは思っているけど、数年後どう思っているやら。

満足②:自分の人生をコントロールしている感

これは転職後に本当に強くなった。
総合職をやっていたときだと、どうあがいても会社のレールから逸脱することは難しかったが、今では自分のディレクションをやりたい放題コントロールできるという感覚がある(なんでも思い通りにできるとは限らないが)。

たしかにその分面倒も多い。
先述したようなキャリアイメージは自分でしっかり設計しないとジョブホッパーになって終わりかねないし、お金回りについても、今後のライフプランに応じてどのタイミングで年収これくらい欲しいよねとか、そこから勘案して現金と投資のバランスをどうするか、老後の資金計算とかもし直した。
PLやBSでは飽き足らず、固定資産台帳まで作ってしまった

一方で、こういうのが面倒というのは本質的には違うだろうとも思う。
「自分のことは自分で決めてやっていく」というのは、成否や貧富とは別にして、それ自体が人生楽しくするためのキーポイントじゃなかろうかと。

ある意味、こういうことを考えずに済むのが総合職・終身雇用のいいところなのかもしれない。

満足③:前職(の人たち)のありがたみが分かった

単純に環境をリセットしたことにより、前職では本当に多くの人に助けられてたんだなぁと改めてしみじみ分かった。

最初の職場では現場の皆さんに、次の職場(出向先)では出向先の皆さんに、その次の職場では実質顧客みたいなものだった関係会社の皆さんに助けてもらって、ビジネス感覚0だった若造でもなんとか20代を生き延びることができたと思っている。
ここで「自社の皆さん」が出てこないのがちょっと寂しくはあるが

転職せず定年まで過ごしてたら、恐らくこういったありがたみも感じられないまま「クソ会社だったけど勤めてやったぜ~」みたいな愚痴を言って余生を過ごす老害になっていただろう。

「やっぱ離れなきゃ良かった!」と後悔しているというよりは、気づく機会があって良かった、というか。
隣の芝生が青く見えるのは人間の性だけど、自分のいた芝生も青いところがあるというのは、外から見ないと真に実感はできないんだなぁ、と。

おわりに

そんなわけでいちおう腹はくくってやってます、という話でした。

こうやってnoteを更新している間は絶対メンタルダウンしないような気がしているし、自分の身を犠牲にして会社になにかすることは絶対にしないと決めているので、その辺りもご安心いただければ。

いいかげんもっとラフなネタをラフに書きたいなと思うので、次回こそはもっとテキトーなネタを探してきます。

来週から4月ですが、みなさんも良い新年度をお迎えください!

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