24時の格闘(エッセイ)
こちらのnoteに使用させて頂いた画像の様に、かっこいい話でも何でもない。
けれど、私の心情としては、まさにこんな感じ。……いつ……入って来たんだ……っ
遡るのこと、数日前だ……。
正確には、数日前の夜中の24時。もう周りは寝静まっている時間。
私も一回覚醒してしまったものの、また寝よう……なんて思っていた矢先の事。
ビチビチビチッ。
えっ……?何の音……。
また暫くして……
ビチビチビチッ
いえっ〜!何の音……!!!
オレンジ色に付いていた部屋の薄暗い証明の隙間に、明らかに黒い物体がいたのが確認できた。………………む、む、虫がいる……………っっ!
私はこの日、少し窓を開けて寝ていた。
けれど、網戸はちゃんと閉まっているし、虫が入る隙間などないのに……っ
何処から貴殿はやって来たっ!!!?
私の頭の中は『寝るか、寝ないか』
『虫を取るか 見逃すか』の2択が繰り広げられている。
けれど……っ、あんなビチビチッ言ってる音を、このまま放置するなんて出来ないっ!意を決した私は布団から起きて、片手にハエたたきを構えると、2段の本棚の上にのって、虫がいるであろう照明を叩いたり擦ったりする。
……けれど、全く反応がない。
「……ねぇ〜、居るんでしょ〜出てきてくれない?」
どんどん眠気が覚めていく。
けれど、虫問題を放置して寝るなんて絶対にヤダ。
……一旦2段の本棚の上から降りて、照明を見つめる。うんともすんとも言わなくなった照明を見つめながら、虫が反応するのを待っている。
すると………
ビチビチビチビチッ!!
来た〜〜〜〜!!!
照明を見上げると照明から少し離れた所に奴は居た。
叩くのは深夜だから遠慮して。
紙コップとうちわを手に持つ。
また本棚の上に足を乗せ、虫がいる所に紙コップを押し付ける。
この紙コップは透明で、虫が紙コップの底に落ちたのを確認すると、紙コップと天井の間にうちわを挟み、うちわでフタ。そして虫の入った紙コップをベランダに置いた。
み、ミッションコンプリート!!!
パンパカパーン!!!!!
無事に我が部屋から虫を外へ逃す事に成功した私。深夜だというのに、高ぶる達成感と高揚感!
は〜、これで虫のビチビチビチ!から開放された。これでやっと眠りにつける。
……翌日、無事に朝を迎えられた私。
もう2度と、こんな深夜の格闘はゴメンである。
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