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ちょっとのコツで(エッセイ)

「お肉、やわらかーい」
昨今の物価高に負けず、食卓の味方になってくれているお肉。それは小間切れ肉。細切れ肉は家庭の味方。程よく油の乗っている部位が小間切れになっているので、私は本当に重宝している。そしてもう一つの食卓の味方。鶏むね肉。
けれど、そんな家庭の味方のお肉は、少し長い時間火で炒めたり、煮ていたりすると水分が抜けて、硬くなり、パサついてしまう。
私の調理方法がいけなかったのだと思うが、そうなってしまうのは、もう仕方のない事だと諦めていた。
そんな時、テレビで料理研究家の人が
「お肉を焼く前に砂糖をふると柔らかくなる。」
ということを言っていた事を料理しながら思い出した。さっそく、私は豚肉を調理する前に、砂糖を焼く前のお肉に振り、お肉を焼いて食べてみた。……すると、どうだろう!!お肉がフワッと柔らかいままなのだ。
私は感動した。や、やわらか~い。パサついてない。硬くない。すごーい!!と。

次に鶏むね肉を調理する日があった。
こちらも鶏むね肉を焼く前に、鶏むね肉に砂糖を振り、砂糖を揉み込む。いつもだったらお酒を揉み込むのだが、今回は砂糖only。
その時は家庭版親子丼を作った。
グツグツお肉に火が通るまでじっくり煮る。そして卵をながし、フライパンで蓋をして卵が固まるのを待つ。
そして、完成した親子丼。
こっちの鶏むね肉もやわらか~い!!!
パサツキもいつもより抑えられていて、とってもジューシー!そして柔らかい。

砂糖を少しまぶすたけで、こんなにお肉が変わるなんてっ!
私には目から鱗だった。本当に感動した。それから私は、お肉を調理する際、どっちみち味付けに砂糖を使うからと、お肉に砂糖をまぶしている。

砂糖がもたらすお肉の柔らかさに虜になりそうだ。

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