常備菜にしておきたいっ!(エッセイ)
いつもの様に、使う野菜は切る前に水洗い。水を滴らせた茄子は、瑞々しさに拍車がかかった様に、水の雫が輝いている。
私は、そんな茄子の料理で、これなら常備菜にしたいっ!我ながら美味しい!!と感じた料理を作れた。
と、言いつつ、『揚げ浸しもどき』なんですけれど(笑)
茄子を半月状に切り、少し多めにひいた油が入っているフライパンに入れる。
焼き色を付けてから少し蓋をして蒸してクタクタにしたら、予め用意しておいた『めんつゆ』と『ポン酢』を混ぜておいた器の中へも入れていく。
すぐに食べてもよし!
冷蔵庫で10分くらい寝かせるのもよし!
一晩寝かせるのもよし!
🍆🍆🍆
そんな茄子の揚げ浸しもどきは、ある日のお昼ごはんのおかずになった。
ご飯が少ししか残っておらず、足りなかった為、少しのご飯と素麺と、茄子の揚げ浸しもどきのお昼ごはん。
パッパッと準備が出来るお昼ごはん。
まずはご飯と揚げ浸しもどき。
寝かしておいた揚げ浸しもどきの茄子は味がしみしみで、ひと噛みする度に美味しさが滲み出てくる。
茄子と油の相性って、なんでこんなに合うのだろう。
まるで、相思相愛。それも、付き合いたての恋人同士のよう。
「おいし〜〜、あぶら?うま〜〜〜」
ご飯を食べ終えたら、余った茄子の揚げ浸しもどきを素麺の器にダイブ!
少しかき混ぜたらチュルチュルッと素麺をすする。
そして素麺をすすった後茄子を一口。
「こっちも合う〜〜〜〜!!」
美味しい!美味しい!美味しい……。
頭の中で美味しさのスパークが弾けて、頭の中は美味しいの言葉が飛び交っている。
暑い日のお昼。
けれど、冷たい素麺と茄子の揚げ浸しもどきは、私の食欲をみるみる掻き立てる。
あっという間に食べ終えたお昼ごはん。
「あ〜〜、美味しかった〜〜〜」
シンプルなお昼ごはん。
さっぱりなお昼ごはん。
けれど、茄子の揚げ浸しもどきの美味しかったこと。
我ながら美味しく作れた茄子の揚げ浸し。今度また作る時は、少し多めに作って常備菜にしようかな…?
真夏のお昼。
太陽の日差しが、カーテンという布を1枚通しても強く思える時間。
私は、ほんのひととき、至福の時間を過ごしたのだった。
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