見出し画像

雪が苦手になっている私…。(エッセイ)

雪が降る時、『しんしん』という音が使われる。それがどんな音なのか聞かれたら私は上手く答える事は出来ないけれど、その『しんしん』という音がどういう音なのかは言葉で説明出来なくても、感覚で心と体が分かっている様な気がする。

雪が降ると、降り積もっていく雪が周りの音を全て吸収しているような静けさを感じる。

実際にそれほど静かになる訳ではないのに雪が降ると、周りの音は吸収されるものだと思っている私。

子供の頃、雪が降ることはとても楽しみでワクワクするものだった。

雪だるま、雪道を歩って通学する事。
友達と雪ではしゃぎながら行く通学路。

そんな楽しみだった雪は、成長していくにつれ苦手なものへと変わっていった。

『雪が降るから寒い』
『雪が降るから自転車で行けない』
『車で行けない』
『電車が止まる』
『バスでいかなきゃ』
『滑って怖い…』

私が住んでいる場所は降っても殆ど雪が降り積もる事は少ない場所。
毎年テレビで雪かきをしている人達を見ては『大変だな……でも、やるしかないんだろうな………』と思うし、そこには尊敬しかない。

豪雪地帯の方でも雪が厳しいと思うのだからこんな雪に対してひよっこの私がまるでヒーローの様に立ち回れるわけがない……(笑)

そんなこんなで年々どんどん雪が苦手になっている私。

子供の頃に思っていたあの純粋な気持ちに戻る事は今のところ2度と訪れないのでは?と思っている。

それが何だか少し寂しくもありつつ、移動手段が徒歩しかなかった子供の頃よりも公共交通機関を使う様になり、車も乗るようになった自分の些細な成長だと思う事にする。


でも、雪………やっぱり嫌だな〜。(笑)



宜しければこちらもどうぞ〜(^^)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?