見出し画像

⑦過度な食事制限は「害」でしかない

ダイエットにおける食事のコントロールは必要です。
ですが、私は極端に食べないことを絶対に推奨しません。

むしろ、ダイエット始めて間もない初期のお客さんには「しっかり食べてくださいね!」と言う事の方が多いです。

そうやってお伝えすると、ほぼ全員の方が「え?食べて良いんですか?」と聞き返してきます。

今までのトレーナーと違う?
ネットに書いてある情報と違う?
そんな風に、びっくりされる方もいます。

ですが、ダイエットの初期はしっかりと食べた方が良いのも事実なんです。

不健康でも良いのなら…

健康とか長生きとかどうでも良い!!
私は、今すぐに痩せたいんだ~~!!

もし、あなたがそんな気持ちでいるのであれば…
本当にごめんなさい。
私は、あなたのチカラにはなれません。

でも、あなたの願望や意思を否定するつもりもないですよ。
あなたのカラダですし、あなたの人生なので、後悔のない選択をするべきだと思います。
ですが、私は健康被害の加担者にはなれません。
本当にごめんなさい。

なので、ここから先は、健康でいきいきとした生活を送りながら、キレイになりたい。という人だけがお読み頂いている。
そう設定して、お話を続けていきます。

以外と足りない。1日に必要な栄養素

朝はスムージーもしくは果物で済ませて、昼はおにぎりを一つは食べますが、夜はタンパク質とサラダだけ。
ダイエット中はこんな食事をしています。

なんだかダイエット中にありがちな食生活な感じがしませんか?

たしかに一つ一つの食品を見れば、悪いものは全くありません。
きっと体重も落ちていく事でしょう。
ですが、一日に必要な栄養素としては全く足りていない状態です。

栄養素は、脳や心臓を動かすためにまず使われます。
その中で余ったものを、内臓や筋肉や皮ふや髪の毛などの細胞に使い、さらには傷ついたり、疲れている細胞の修復に使われたりして、一日の疲れを癒すための回復エネルギーに使われます。

それと同時に、物事を考えたり、ストレスを除去するなど、メンタルや思考の部分でも栄養を使います。

生きていくだけの栄養素のみでは、人は生活が出来ないのです。

では、日々の食事で脳・心臓を動かすため、最低限の栄養しか摂取しなければ身体はどうなるでしょうか?

筋肉だけでなく内臓のタンパク質がやせ細ってきます。

さらに栄養素が不足しているので修復力が落ちていきます。

内臓の機能が低下し、食欲が減退し、食べたとしても上手く消化吸収出来にくくなってきます。

すると、身体は次第に疲れやすくなり、動くことが億劫になり活動量を最小限に留めようとします。

その状態が続くと、筋活動だけでなく、心肺機能や骨などへの問題が起こり…寝たきりの状態まで最短・最速ルートでご案内されるというわけです。

行動する意欲もなくなれば、お金を稼ぐことは愚か、好きな服を着てお出かけをしたり、大好きな家族やパートナーや友人などとの楽しい時間さえ拒絶するようになっていくでしょう。

大袈裟な話じゃないんです。

そんな大げさなことを言って、ただの脅しでしょ??
なんて、あなたは思うかもしれませんね。
でもこれは現実に起こっている事なんです。

ダイエットって簡単に始められるし、現代ではとても身近な存在です。
だからこそ、軽い気持ちで始めると痛い目をみますし、最悪は手遅れになる場合だってあるのです。

後々、取り返しのつかない疾患に繋がってしまう事だってあります。
(カラダの病気も、心の症状も。)

そんな事は覚悟の上だ!
スリムな体型が手に入るなら、それは必要な犠牲じゃないか!?
なんて思うかもしれません。確かにそうですね。

手に入れば・・・ね。

残念だけど、ほとんど人が手に入らないんです。
一時的に手に入れる事に成功したとしても、過度な食事制限のダイエットは、ほぼ確実にリバウンドします。

ラ〇〇ップのCMに起用されたタレントさんや有名人の方々も、そこそこリバウンドしてますからね。
だから、過度な食事制限は絶対にしない方が良いと考えます。

ネットの情報は「一般的に」が前提です。

ネットなどの情報で「成人が1日に必要な栄養素」なんて表記がありますが、これはあくまで一般的(平均的)な、成人男女という意味合いの数値です。

一般的っていうけれど、そもそも人間は1人1人個体差がある生き物ですよ。

体のサイズだって1人1人異なりますよね?
体質も違うし、内臓機能の特徴も違う。
やっている仕事も違うから、1日の消費カロリーだって違ってくる。

だから、私はダイエット初期のお客さんには
「しっかり食べてくださいね!」と言うのです。
1~2週間の食生活を確認させて頂き、その上で、数字にどのような変化があったのか?を確認した後、食生活改善のアドバイスや運動プランを練るようにしています。

合言葉のように「炭水化物を抜け!」なんて言った事がありません。
だって人は、1人1人違うから。

自分にとって必要な栄養素を理解し、それ以上摂取した分をどうやって燃焼するか?
あなたに合うカタチでプランを組みながら取り組んで行く事が大切だと私は考えるのです。

周りがどう?や一般的にはこう。ではなく、
あなた自身に合うか?合わないか?で物事を判断して欲しいと思うのです。

ダイエットしたい!と思ったらまずやる事。

それは、これまでのあなたの生活をいきなり変えるのではなく、まずは『記録に残す』事から始めるべきだと、私は考えます。

①まず、今日の体重を計る。
②そこから1週間の記録を取る。(毎日)
出来る限り、これまでの食生活を変えない。
出来る限り、これまでと同じように生活をする。
・食べたもの。
・やった運動。(仕事などで動いた事も)
・楽しかった事。
・ストレスを感じた事。
③1週間後の体重に変化はあるか?
(体型に見た目の変化はあるか?)

おそらく、この記録を取るだけで、ほんの少し痩せているはずですよ。
意識がダイエットにちゃんと向いていますからね。

その上で、
食事にアプローチをするべきか?
運動にアプローチをするべきか?
あなたのダイエットのゴールと現状をふまえながらプランを立てて行く。

私の経験上、これが最も健康的で効果的なダイエットの始め方です。
最初の1週間は、まず捨てて良いのです。

そうした方が、
ちゃんとダイエットプランを立てる事が出来るようになりますよ。
半年後、1年後のあなたをイメージしながらプランを立てましょう。


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?