見出し画像

【読書記録#2】デザインの言語化 クライアントの要望にこたえる4つのステップ-こげちゃ丸

概要


『Workship MAGAZINE』にて連載されたデザインの言語化に関するコラムに、加筆修正と書き下ろしを加え書籍化されたもの。
20年以上にわたりデザイナーとして活躍してきた著者こげちゃ丸の経験と知識によって解説される、デザインの言語化のためのスキルや考え方がまとめられている。

感想

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」。ひらたく言えば「自分が知っていることを、やったことのない方法でつなげる」ことです。

デザインの言語化 クライアントの要望にこたえる4つのステップ(p.46)


普段からデザインに限らず人間の思いつくアイデアって組み合わせだな〜と思っていたのですが既に過去の著名な人が言語化してくれていた。
(恐らく記憶にないどこかでこの言葉を聞いていて心に残っていただけ、の可能性の方が高そう…)

私は漫画を読むことが好きなのですが、特に市川春子先生のワードセンスが大好きです。
一見平易な言葉たちが組み合わせることで詩情が生まれ、心に刺さるワードになっていると「やられた!」と思います。
そも市川先生の代表作である「宝石の国」も宝石×仏教という新たな組み合わせによって生まれた傑作だな~と書きながら思いました。

ではどうすれば新たな組み合わせのアイデアを考え出すことができるのか。

本書のなかで、センスとは「平均値」を知ることとありました。
各分野には先人が作った「型」があり世の中はそのセオリーに沿って作られている。
でも、そこからその上を目指すならば型を崩すことに挑戦しなければならない。
そのためには世の中に溢れるデザインが型通りなのか型破りなのかを普段から意識して見ることが大切である。

月並みな言葉にはなるけれど、デザインを言語化できるようになるにはやはり、日々アンテナを張ってすべてのことに興味を持って自分の中に落とし込むということをコツコツ続けるしかないんだなと思いました。

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?