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【読書記録#5】デザインリサーチの教科書-木浦幹雄

概要

一般的にデザインとは見た目の美しさのことを指すと認識されているが、グランドデザインやデザイン経営宣言が表すように見た目だけではない「デザイン」に対する注目は近年高まりつつある。

変化し続ける社会においてプロダクトをデザインするには、人々や社会の有り様に十分な配慮が必要となり、そのプロセスにも多くのステークホルダーが関わることになる。

デザインリサーチは、人々の生活を理解し潜在ニーズを発見することで、人々に価値を提供する強力な武器となる。

感想

デザインリサーチとは何なのか、どういった目的を持って成されるべきで得られる成果は何か、実際にリサーチをするにあたってのチームの運用や手法について述べられています。

デザインそのものの手法ではなくその前段階のリサーチを論述した書籍で、正直いまの私が読むには上流工程すぎる内容に感じました…。
読んだ記憶を頭の中に残しておいて必要となった際に再読できるようにしておきたいです。

本書の主題ではないですがインタビューの手法も述べられており、業務で取材をすることもあるのでその点、非常に参考になりました。

また、「デザイン経営」宣言に関しては、先日読了した水野学著のブランディングデザインの教科書にも同様の記述があり、UNIQLOやApple社を例に経営トップ層、もしくはトップの相談役にデザイン思考が必要という論述がされていました。

読書体験の楽しさはこういった異なる書籍で知ったことが繋がっていく楽しさだよな〜と思います。

5月に著者の立ち上げたリサーチをテーマにしたカンファレンスがあるそうなのでオンラインで参加してみようかな。

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