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雨の山で

むせ返るような落ち葉と土の匂い。
雨上がりの山道は自然がその存在を強く主張してくる。
曇り空も相まって、川沿いの道を歩くと空気中の水分が体に纏わりついてくる。
今の季節だとそれが涼しくて心地良い。

今日は新神戸から真っ直ぐ北上して裏六甲に抜けるルートを選んだ。
通称トゥエンティクロス。
川を20回跨ぐことからそう名付けられた。
ただそれは昔の話で、今は道が整備されて4~5回くらいしか渡る機会が無くなっている。
それでも増水時には渡れない場所が今でもあって、今日は進めるかどうか分からないまま出発した。

新神戸からすぐの場所にある布引の滝。

いつもはチョロチョロと細い水が1本流れているだけの滝が荒れ狂っている。
これはヤバイか…

問題の渡渉ポイント

この川の向こう岸へ岩を伝って渡らなければならない。
途中で岩が水を被っているが、距離はせいぜい2歩分くらい。
水が少し靴の中に滲みたが、無事渡ることが出来た。

これは子供でも渡れる
河童橋

あとはしっかりした飛び石や橋などで問題無く進めた。
ここを超えると次は石楠花山(しゃくなげやま)を登るのだけど、標高が上がると雨がパラついてきた。
ただ、木々の枝葉が傘となって守ってくれたので、酷く濡れることはなかった。

雨に烟る山道
ビューポイントだけど何も見えない

ところで雨が降るといつも体調を崩すのだけど、今日はなんとかなった。
いつもの登山よりバテるのは早かったけど😅

ガサっと音がしたので見てみたら

下山中の山道の脇でサワガニを見つけた。

雨で道は濡れてるけど、川まで少なくとも5~6mはあるよ?
迷子?冒険者?
お前もカニ社会のはみ出し者か?
オレと一緒だな
なんか食うか?

みたいな気分になってしまった(笑)

雨の山も楽しいものだね。
いつもと違う自然の顔を見せてくれる。
危険なので本降りの日にわざわざ行こうとは思わないけど。
そもそもそんな日は多分朝から動けないだろうし。

さて、明日は元気に動けるだろうか?
とても心配ではある😅

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雨の日をたのしく

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