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光影共鳴展@日中友好会館美術館

ちょっと珍しい展覧会にお邪魔しました。
会期は終了していますが、少しでも展覧会の雰囲気が伝わると嬉しいです。
気楽にどうぞ。


基本情報

展覧会:光影共鳴 ゆるかわふうの光彫り世界と柴廣義の中国の影絵人形

光彫り作家 ゆるかわふう氏と中国皮影(ピーイン)作家 柴廣義氏の、光と影をテーマにした作品のコラボレーション展覧会です。

展覧会ポスターより

会場:日中友好会館美術館

JR飯田橋駅東口から歩道橋の案内に従って歩くこと約10分(大江戸線飯田橋駅だと、徒歩1分で便利)。日中友好会館内にあるギャラリースペースです。
名前の通り、中国に関連する珍しい展覧会が開催されるので、個人的に注目している美術館。
公式サイトはこちらから。

ちなみに、館内1階にある中華料理店『馥(フク)』では、本場のビャンビャン麺が食べられます。

会期:2024年7月5日~8月4日

最終日に訪問。最近パトロールが甘く、危うく見逃す所でした。月イチで巡回しないとですね…。

入館料:無料

今回で4度目の訪問ですが、すべて無料でした。営利目的というより、日中友好を主眼とした運営のようです。

感想

光彫りの世界

まず、光彫りとは?

光彫り作家ゆるかわふう氏の作品は、背後からLED照明を透過させた発泡断熱材の表面を削って凹凸をつくり、その厚みの変化によって、深遠で幻想的な雰囲気を醸し出します。

展覧会公式サイトより引用

ざっくり云うと、『削った発泡スチロールの後ろから光を当てたアート作品』って感じです。
陰影を目立たせるため、会場内は基本的に薄暗く、ヒーリングミュージック(?)が流れていました。

KOSMOS
120×90cmと結構大きい

普通の可愛いウサギに見えるかもしれません(写真の腕が壊滅的にない…)。断熱材を削って色の濃淡を表現しているので、近づくと意外な表情があって面白いです。

凹凸、伝わりますでしょうか?
色濃く見えている部分が分厚い
虎の親子ですが…
虎の子に近づくとこんな感じ
繊細に削られている

素材の特性なのか、寒色系の作品が中心でしたが、一点だけ暖色系の作品がありました。

金烏図
色の違いは素材由来?

写真だと光彫りの面白さは伝わりにくいので、直に観れて良かったです。

中国皮影人形

皮影(ピーイン)とは?

「皮影(ピーイン)」は数千年の歴史をもつ中国の伝統的な影絵劇です。 皮影の人形は、牛、馬、ロバなどの皮をなめして彫刻を施し、繊細に彩色したものです。 その洗練された美しさは世界中から注目されており、2011年にはUNESCOの人類の 無形文化遺産リストに登録されました。今回展示されるのは、中国河北省唐山市生まれの 皮影人形作家である柴廣義先生の作品です。柴廣義先生は50年以上、中国の伝統芸術の 普及、保存に努力されています。

展覧会の解説文より引用

 展覧会では柴廣義氏の人形作品が7点展示されていました。

牛郎織女(彦星と織姫)
彦星を拡大するとこんな感じ
パーツごとに動かせるのが伝わる
龍降吉祥
ドラゴンボール部分の拡大
とても繊細な彫刻と彩色
白蛇伝
白蛇の化身なので
頭部に蛇の姿が!

その他、三國志や西遊記の場面も展示されていました。ギャラリー入り口で流れていた映像で、人形が動く様子を観ることができました。

まとめ

展示数はそれほど多くなく、じっくり観ても30分程の規模でした。今回の展覧会がどういう経緯で企画されたのか(テーマ先行 or 作家先行 etc.)、ちょっと気になりました。
とはいえ、珍しい物を最終日に滑り込みで鑑賞出来て、大変満足です!皮影戯は機会があれば生で鑑賞してみたいなと思いました。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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