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2023年の洋書1冊目:『To Kill A Mockingbird』(邦題『アラバマ物語』) by Harper Lee

洋書何冊かまとめて、と思ったけど、次の本を読み終わるのがいつになるかわからないから少しずつ書いていくことにする。

To Kill A Mockingbird』(邦題『アラバマ物語』) by Harper Lee

「お勧め洋書」をまとめた本とかサイトを見ると、必ずと言っていいほどリストに入っている。映画(1962、米)にもなっているので、あらすじは、そちらから拝借しよう。

ピュリッツァー賞を受賞したハーパー・リーの自伝的小説で、1930年代のアメリカ南部で人種差別に立ち向かう弁護士の闘いを幼い子どもたちの視点から描いた名作。
1932年、人種差別が根強く残るアラバマ州の田舎町。弁護士フィンチは妻に先立たれ、まだ幼い2人の子どもたちと暮らしている。ある日、彼は白人女性に性的暴行を加えた容疑で逮捕された黒人青年の弁護を担当することに。何よりも正義を重んじるフィンチは、差別や偏見に立ち向かいながら、青年の無実を証明するべく奔走する。しかし町民たちはそれを快く思わず、フィンチや子どもたちに対する風当たりは日ごとに強くなっていく。

人種差別問題を考えさせられるという意味では、秀作だと思う。
ただ、読んで楽しめる話というわけではない。
英語自体は難しくないが、子供の視点からという意味でかえって分かりにくい部分もある。
登場人物がたくさんいて、全部覚えていられないが、本題に関係がないと思った人物が後半で重要な役割を果たしたりもする。

原題のmockingbirdはマネシツグミ。
いまいち関連がよくわからないでいたが、いろいろ調べてみたら、隣人のモーディ嬢が「青カケスは撃ってもいいけど、マネシツグミは殺してはいけないよ、彼らは私達を歌で楽しませる以外何もしないのだから」と言う言葉から来ていて、この小説の中で mockingbird は純真無垢でありながら傷つけられる存在の象徴とのこと。

昨年の11月23日に読み始めて読み終わったのが、今年の3月31日。
4か月以上もかかってしまった。
時間数にすると17時間半ほどなので、頑張ればもう少し早く読めたはずなのだけど。


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