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映画『Coda あいのうた』を観て 障害者と健常者という視点で感想を書いてみた。

※ネタバレ


 前回も言ったが、『Coda あいのうた』を観た。ストーリーはよくある感動ものといったらいいのか、障害者と健常者を題材にしたヒューマンドラマだった。ここでいう障害者はろう者で、そのろう者である父、母、兄、と健常者である妹の家族の物語である。

 家族の愛溢れる中で起きる兄の妹への嫉妬、娘の成長に対する親の葛藤がよく表現されていて面白くもあり感動もする映画である。ストーリーの詳しいものは、各種サイトでも書かれていると思うのでここでは書かないでおこうと思う。

 障害者と健常者の家族は相容れないようで分かり合えるような状態にあるのだろう。理解出来ないときは、家族同士でも、どうせ障害者だから、どうせ健常者だからと互いを牽制しあっているのかもしれない。それでもそこは家族であるからかもう一歩踏み込んだ相互理解を試みようとするように思う。険悪なムードになっても家族を理解する。それは、ろう者家族であっても、精神障害者家族であっても同じではないかと思う。普通の家族でも相容れないことはよくあるだろう。衝突し、ぶつかり合うことで家族を形作ってていく。障害者と健常者の家族は少しだけ時間はかかるかもしれないが同じことをしているだけに思う。

 『Coda あいのうた』はろう者と健常者の家族を描いているが、結局は、家族そのものの葛藤を描いているようにも見えた。家族の間にある昔から変わらぬ問題を描いた問題を描いた作品だと思う。 
 
 

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