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映画『シェフ 三つ星フードトラック始めました』を観ての感想 

※ネタバレあり


 今度は映画『シェフ 三つ星フードトラック始めました』を観た。スートリーはwikipediaなどでも詳しく出ているので参照していただきたい。

 本編は全編にわたって楽しい映画である。家族のハートフルコメディと言ってもいいかもしれない。

 特に父と息子の触れ合いは観るものの感情を温かくするだろう。ここで出て来る息子パーシーは10歳なわけだが、父性を欲していて、そんな息子が夏休み中父親を手伝いながら逞しくなっていく姿は微笑ましい。(子育てに必ずしも父性が必要かは疑問が残るが、作品としての面白みとしては良かった)

 さてさて息子パーシーは母親と暮らすだけでは見えなかった世界を体験していくわけだが、その表情や態度に変化が見られる。いわゆる男の世界を体験し一人の男として認められていくことによって変化が現れる。シェフとして大切な包丁を買い与えられたり、火傷をしても働き続けたり、自らキッチンカーの宣伝をSNSでしたりと変化が現れるのだ。

 この映画を子育てという視点で見て行くと母性と父性のバランスが大切なのかなとも思う。しかしながら、現代の社会で両親のそろわない家族は多くある。僕としては、片親だろうが、例え両親がいなくとも子供は育つものだと思っている。家族の形は様々に在って良いはずである。ただ、僕がこの映画を観て心温まるものがあったのは何処か古い観念を持っているのかもしれない。

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