超重症アトピー入院から戻って 16歳
1ヶ月の入院を終えて、大阪に戻った私は再度高校へ復帰する。
見た目が綺麗になったこともあり、心機一転学生生活を楽しもうと復学したのだが、サボり癖が治らず、すぐに学校へ行かなくなる。
中学校当時から遊んでいた仲間たちもだんだん学校に行かなくなり、いわゆるストリートで遊ぶことに楽しみを覚えていく。スケボーしたり、ダンスしたり、ストリート文化が盛んだったわが町は魅力的な遊びがたくさんあった。
中学校でバスケットボールをしていた時からハマった音楽がある。当時マイケルジョーダン率いるシカゴブルズやチャールズバークレーが率いるフェニックスサンズ、オリンピックはドリームチーム。
おじさんならわかるだろうが、当時のNBAは面白かった。
そんな中オーランドマジックの巨漢センター。そう、シャキールオニールがRAPのCDを出していると聞き、私が初めて買ったCDがシャキールオニールのSHAQ diesel というアルバム。
ここからHIPHOPの沼にどっぷり浸かることになる
それからというもの、私の音楽はHIPHOPをDIGりまくる人生になっていく。
これはまた別の時にお話ししよう。
学校にほとんど行かず、アルバイトもはじめ、夜な夜な遊んで、家にも帰らず・・・。悪ぶった学生生活を送っていた。
超重症だったはずのアトピーも気にならない日々が続いていたが、だんだん症状が出てくることに気づく・・・・。
何年も経って色々理解するのだが、空気のいいところで治療のみの生活をすれば、綺麗になるものなのだ。ただ問題は元の生活に戻ってからが大変だということ。
強力なステロイドを何年も使っていた私は、退院後も症状が出れば、何年間も簡単な診療で、全く同じ強力なステロイドの入った薬を処方される生活に戻るのである。
そう、何年も経ってからこれが問題だったのだと気づくのだ。
強力な薬を使うことは治っているのではなく、抑えて抑えて、導火線に火をつけているだけなのだ。どこかで大爆発することも知らずに・・・。
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