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戦後の日本をぶらつく⑦(インフレ)

インフレ

 戦後、敗戦国につき、物のインフレが起きました。
 昭和十四年に米穀配給統制令が出されていまして、食料、衣料そのほか重要物資は全て配給制でした。
 物がありませんので遅配欠配は当り前、当時、農家と関係を持たない都市勤労者が気の毒でした。
 たまに配給になるビールや酒・砂糖など、生きていくうえで不要な物は米や小麦粉と交換するのでした。
 不思議なものでこれらを仲介する商人が出てまいりました。

 当時、ふすまといわれた本来家畜や、家禽の餌であるべき粉や玉蜀黍とうもろこしの粉なども配給になりました。

 敗戦の翌年のラーメンが二十円になり、昭和二十二年には三十円に騰がりました。
 配給米も昭和二十年には十キログラム三円五十七銭であったものが、昭和二十一年には二十円十一銭に値上がりしました。
 昭和二十一年に戦後初めて配給になったビールは一本六円でした。
 

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