見出し画像

めんどくさがり屋の救世主

私は根っからのめんどくさがり屋。
昼食、夕食はしょっちゅう抜く。
汚れていなくて人に会う用事がなければ、シャワーも1日くらい浴びないこがチラホラ。

ただ、そんな私も朝食だけはしっかり食べる。
しかし頑固なめんどくさがり屋。
メニューには「目玉焼き、ごはん、レタス」のレギュラーメンバーが20年以上鎮座していて選手交代の余地はない。
そうすると、困る者が現れる。
知人や親が時々くれる野菜たちだ。
薄暗い冷蔵庫の中で時間だけが無常に過ぎ、どんどんシワが増えていく。
毎朝、レタスを取り出す度に目にする光景に、さすがに胸が痛んだ。

「助けてくれ!」
救いを求める野菜たちに救世主が現れる。

その名は「ぬか床」だ。

洗って切って、漬けるだけ。
普段食べる、大抵の野菜に対応可能。
ちょっと傷んだ野菜も(たぶん)大丈夫。
一応毎日かき混ぜるが、その時間はたったの数十秒。
後は、ぬかの中の微生物たちがおいしく調理してくれる。
野菜の種類や気温によって、漬ける時間や出来具合が変わるのも面白い。

この世には、めんどくさがり屋(私)がいる。
やつは時として無意識に、冷蔵庫の野菜たちを困らせる。
ぬか床は、そんな私から野菜たちを守るためやってきた、正義の使者、なのかもしれない。

*少し悩みましたが、最後はパロディでしめくくり。
 「ぬ~べ~」、30周年おめでとうございます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?