卒業ソング
3月も半ばになってきた。
小中学校の卒業シーズンだ。
わたしは今年50歳。
馴染みの卒業ソングは「贈る言葉」
そう、武田鉄矢の金八先生。
金八先生シーズン2の、「人として」もハマったけれど、「贈る言葉」ほど世に広まらなかったのだろうか、わたしたちの世代は、たいてい卒業式前に、「贈る言葉」の練習をさせられている。
あんな重い失恋ソングが、なぜ卒業ソングとして広まったのか。
ドラマ効果だろうか。
信じられぬと嘆くよりも
人を信じて傷つくほうがいい
求めないで優しさなんか
臆病者の言い訳だから♪
なぜ大人たちは、やっとこれから高校生活に入ろうとしている段階の、まだひよっこの中学生たちに、こんな極端な価値観を植え込もうとしていたのだろう。
これから始まる暮らしの中で
誰かがあなたを愛するでしょう
だけどわたしほどあなたのことを
深く愛したヤツはいない♪
なぜ大人たちは…
世代世代で、思い出の卒業ソングは違う。
けれど、どの世代にもいるだろう。
「なぜ、この歌を卒業式で歌わなければならないのだろう」
と内心思っていた人が。
「贈る言葉」はわたしの中で、強烈な思い出となった。
だって、まだ15歳だったから。
わたしはもうすぐ50歳。
あの頃の、幼かった自分に、「贈る言葉」のメロディーが重なる。
時代は令和。
今年もやってきた卒業シーズン。
これから先、どんなミュージシャンのどんな歌が、子供たちの卒業式をいろどっていくのだろう。
そんなことを考えた日曜日だった。
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