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「不安」に備える

何だかあっという間に2月です。
今年は元日早々から悲しい出来事が続き、不安な幕開けとなりましたがそれでも時間は流れて今日は節分、明日は立春です。
立春と言ってもまだまだ寒い日は続きますが、それでも梅の開花の便りなども聞こえて来て、確実に春に向かっています。

春というと暖かな日差しや桜、希望を胸に新しい学校や職場などに向かうなど、明るさとか前向きとか新たなスタートいったイメージがあります。
今年の春、新入学を迎える方や新卒で会社に入る人、或いは人事異動などで働く部署が変わったり、働く場所が変わって見知らぬ土地へ引っ越される方もいると思います。

早い方だと来月の半ば辺りからそういった環境に身を置く方もいると思いますが、そういったことが楽しみとか、ワクワクするとか感じられる方は良いんですけど、これまでの経験から新しい環境、新しい人間関係が怖くて今から不安になってしまっている方も居ます。

特に春先というのは何もない人でも精神的に少し不安定になる季節。
うつや適応障がい等ココロの病を抱えている方にとっては、気分の浮き沈みも激しくなり、つらい季節でもあります。

また前述の新しい環境に不安を感じながら入られる方にとってもつらい季節で、そういった方々のケアを怠ってしまうとゴールデンウィークを境に不登校や出社拒否となり、そのまま引き籠ってしまうケースにもつながりかねません。

このように考えると「不安」はある意味「危機察知能力」であって、これから先、自分の身に起こりそうなことを予想出来ているわけです。
だとすれば、今からその対策をしておけばいざその時に至っても、想像している通りの不安な状況に陥らないまでも、対処したりココロの病に罹らないようにしておくことも出来る、と言えます。

そのためにも今からそれぞれに合った対策をしておくようお勧めします。
例えば人間関係に不安を感じている方は、これまで自分がどのような関係の築き方をしてきたかを振り返って、そのどこに問題があったのかを見つけて改善する。
2ヶ月くらいでそれらすべてが解決するわけではありませんが、少なくとも原因が見つかればその対応は可能となります。

ただ以前にもお伝えした通り、そこでいきなり自己啓発本等を頼っても問題の根本が見えていなければそこに書かれている内容が自分へのプレッシャーとなってしまい、余計に不安を増大させてしまうこともあります。

まず問題を見つけるため自分を見つめ直すという点で、セラピーやカウンセリングが有効な手段となります。
今からしっかりと対策をして、来たるべき春を楽しい季節と感じられるようにしておきましょう。

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