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カウンセリングに関する誤解

日本ではまだ「心理カウンセリング」の認知度が低く、そのためカウンセリングを誤解されている方も多くいます。

その一つに「カウンセリングを受ければ全てすぐに解決する」「カウンセラーが自分の人生を導いてくれる」というモノがあります。

このような想いを持ってカウンセリングに来られる方は当然ながら、その内容に失望されて帰ることになります。

そもそも心理カウンセリングとは、悩みを相談しに来るお客様のココロの中に答えがある、という前提の下、お客様の悩みを聴きながらそこにある問題の答えに気付いてもらえるよう「お手伝いをする」ことです。

前の記事に書いたような「自分が分からない」方のココロの中にも、その答えはあるのですが、それはまずしっかりとお悩みを聴いていかないと見えてこない事ですし、そこまでには時間も掛かります。

ちょっと悩みを聴いただけで「あなたは○○だから△△した方が良い」などと安易に言ってしまうことは、そのカウンセラーの考え方の押し付けになってしまいますし、そのお客様の依存傾向をさらに強めることにもつながってしまいます。

占いやスピリチュアルの世界ならともかく、私が学んできた、そして今も学びを続けている心理カウンセリング技法では、お客様に何らかの指示を与えることは「してはいけない」と徹底して教え込まれます。
(体調の悪さなどを相談された際には、病院に行きましょうくらいはアドバイスしますが)

心理カウンセリングとは自分の悩み、そして自分の内面との向き合いをお手伝いする仕事で、お客様の前で手を引くでもなく、お客様の後ろから背中を押すでもなく、お客様の横に居て、一緒に進んでいくべき道を探すモノ、転びそうになったら手を差し伸べるモノ、あくまでも主人公はお客様で、カウンセラーは脇役、黒子と理解して頂けたら嬉しいです。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます