「不安」との付き合い方
秋の夜長、という言葉が合う季節になってきました。
同時にそれはココロが揺れ動いて、不安で眠れなくなる人も増えてくる時期でもあります。
また、ここ数年はコロナのまん延によってそれまでとは違う「不安」が出てきたり、世界の情勢にも不安を感じたりしてしまう方も出て来ています。
カウンセリングに来られる方の中には「不安を無くしたい」とおっしゃる方もいます。
ですがこれは残念ながら出来ません。
不安とか悩みって、人が生きている限り「そこにあるモノ」だと思ってください。
さて、それでは「不安」ってどこから来ているんでしょう?
それは紛れもなく「あなた自身」の中で作られているモノです。
あなたが感じている「不安」はまさに「あなた自身」がこれまでの経験などから、将来起こるかも知れない「不確定要素」を今、自分で妄想しているに過ぎないんです。
こんなことが起こったらいやだなぁ…
あんな風になるのが怖いなぁ…
またあの人と顔を合わせるの、嫌だなぁ…などなど
本当にそうなるのかどうか、誰も分からない、誰にも答えられない、もちろんあなた自身にも答えが出せないことを妄想して、悩んで、ココロを疲れさせているんです。
まず、あなたが感じているその「不安」は現実のものにはなりません。
外国のの学者さんが実際に行なった研究では、人の不安の96%は現実のモノにならない、という結果が出ているそうです。(検索するとその研究成果について、色々と出て来ます)
過去を振り返ってください。
あなたはこれまでもたくさんの不安を抱えてきたはずです。
それが現実となったことがどれほどあったか、思い返してください。
全部とは言わないまでも、そのほとんどは現実には起こっていないはずです。
そのほとんどは何も起こらなかったか、あなた自身がいつの間にか乗り越えてしまっているはずです。
不安ってそういうものなんです。
昔の私は、不安に襲われた時「大丈夫、大丈夫」という独り言をブツブツと繰り返しました。
そしてなるべく、楽しいことを考えるようにしました。
明日は○○に行こう
週末は○○を楽しもう
これが身に付くと、多少の不安には動じなくなれます。
世の中には人々の不安を掻き立てる情報が蔓延しています。
それらの情報を鵜呑みにせず、自分で考え、自分で正しく判断し、大丈夫と思えるようになりましょう。
頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます