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俯瞰する

この夏、なかなか面白いなぁ…と思いながら観ていたアニメに「サマータイムレンダ」があります。

主人公が幼馴染の訃報を受け、葬儀に出席するため数年ぶりに故郷の島に帰省する。

幼馴染は溺れた子供を助けるために海で死んだ、と聞いていたが実際は殺されたのではないか…との疑惑が…

こんな始まりなんですが、この主人公は島に到着した日を何度も繰り返します。

事件かもという疑惑が事実に変わり、そこで暗躍する存在が現れて…と主人公が自らの命を落とすたび島に到着した日に、それまでの記憶を残したまま戻るのを繰り返します。

この中で主人公が危機に瀕するたびに口にしていた言葉。

「俯瞰しろ」

自分がその時に置かれている状況、それまでの記憶からどうすればこの窮地を脱することが出来るか、冷静に客観的に考え分析することで、島全体を守ろうとしていきます。

この「俯瞰する」という姿勢は、私たちが日々を過ごす中でも有効だよなぁ…と思いながら観ていました。

今の私たちは日々、他人から命を狙われるというような危険はないですけど、それなりの不安や悩みは常に持ちながら生きています。

その悩みや不安に取り込まれてしまうと、さらに不安や悩みがそこから生まれて、悪循環へと陥ってしまいます。

どこかで今の自分を「俯瞰」することが出来れば、客観的に悩みや不安と向き合うことも出来るようになります。


この主人公は俯瞰するたび、誰に頼れば良いのか、誰と行動すれば良いのかなど、自分以外の人間に助けを求め、手を貸してもらいながら窮地を脱していきます。

自分だけではどうしようもないと考えられるのも、俯瞰することで冷静にその状況を見極められるから出来る事だな、と感じました。

俯瞰するとは「今の自分」と向き合うことかなぁ…と思いました。

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