自分で決める
人生に迷ったとき、進む方向が見えない時、あなたはどうしますか?
友達や同僚、先輩や上司、家族や恩師に相談する方は多いと思います。
占いなどに駆け込む方もいますね。
関係するセミナーや講座に足を運んだり、本などを手に取る方もいるでしょう。
それらからは様々な情報が与えられて、様々なアドバイスがあなたにもたらされると思います。
それらの情報を基に自分がどうするのか、それを決めるのは「あなた」です。
そしてその情報を基に行動し、その結果を受け入れるのも「あなた」です。
あの人が○○と言ったから…
あの先生が△△すれば良いと言ったから…
このように自分が取った行動の結果を他人のせいにする方が居ます。
ですがそれらの「行動」も、最後に決めたのは「あなた」です。
あなたが取る行動の責任は、あなたにある。
少し厳しく聞こえるかも知れませんが、これが現実です。
これは世の中に「カウンセラー」が溢れてしまっているせいでもあるんです。
結婚・婚活カウンセラー、美容カウンセラー、恋愛カウンセラー、住宅カウンセラーに金融カウンセラー、離婚カウンセラーなんて肩書の人もいます。
世の中「カウンセラー」だらけです。
ですがこれらの人々はほぼすべて「アドバイザー」とか「コンサルタント」です。
お客様がその時々に抱える悩みについて訊き、どうすれば良いかを「指示」してくれます。
ですが私が学ぶカウンセリング技法では、クライアントさんに対してアドバイスはほとんどしません。
(体調に異常などがある場合は「病院に行かれた方が良いですよ」くらいの事はお伝えしますが)
自分自身で考える、これを徹底的にしてもらいます。
「カウンセラーって不親切なのか」とか「カウンセラーって無責任じゃん」と思われそうですが、決してそうではありません。
カウンセリングが目指すのは、そのクライアントさんが「自分を生きる」ことが出来るような力を持ってもらうことです。
自分がしたいこと、なりたい自分を見定められるようになってもらい、その目標に向かって今、自分が何をすべきなのか、何をすれば目標に近付けるのかを共に考えて、その選択肢を一緒に考えるお手伝いをする。
そしてその選択肢はクライアントさんそれぞれが、自分のココロの中に持っていて、それを見付けたり、引き出せるようになってもらえるように、クライアントさんが紡ぐ言葉の中に在るヒントを拾い上げていく。
そのきっかけ作りだったり、その方法を見つける手助け、お手伝いをするのが心理カウンセラーの仕事です。
そのようなことを続けていくことで自分の力を信じて、そんな自分を頼れる人になってもらう。
つまり、「自分」を「信頼」出来る人、「自信」をココロの中に持ってもらえる人になっていただけるよう、カウンセラーは全力であなたに向き合うんです。
自分の決断を自分が信じて、行動した結果を自分でしっかりと受け入れる。誰から何を言われようが、最期に決めるのは「あなた」なんです。
それが出来るようになってもらうため、私たちは日々、クライアントさんのお悩みを聴きながら、その方が進むべき道を一緒に考えます。
そしてそこで得られた選択肢を行動に移してもらい、その結果をまた一緒に検証して出来たこと、出来なかったことを認めてもらい、出来なかったことについてはまたそこから一緒に次の選択肢を考える。
そこに「間違った思い込み」があれば「それは間違いだよ」と気付いてもらい、その間違いを正していく。
心理カウンセラーはあなたの前を歩いてあなたの手を引くのでもなく、あなたの後ろを歩いて背中を押すことは少ししますけど、基本的にはあなたの横で一緒に歩みを進めながら、目指す方向を一緒に確認しながら進んでいく。
そんな存在だと思ってください。
頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます