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「したかったこと」を思い出してみる

「考えるから悩んでしまう」ということを別記事でお伝えしました。
一人で考えても答えが出ない事をひたすら考えてしまうことで悩んでしまい、その状態が続くことでココロが疲弊してしまい、ココロの病へと至ってしまう。
うつ病を始めとするココロの病からの回復は厄介です。

そうならないために「考える」のを止める方法として、お客様が試されたものをお話してみます。

集中出来る趣味を見つける

これは「没頭することで考える事を止める」時間を作る、という意味です。

不安になるからうつっぽくなり、それがさらに不安を呼んで深みに嵌っていきます。
このような精神状態のときは何かを考えても答えは出ず、妄想による不安が増すばかりとなっています。
そこで意識を他に向けてそこに集中することで、考えること自体を止めてしまう時間を作るのが有効です。

私のところに通われているお客様の中で「プラモデル作り」を始めた方が居ます。
子供の頃は親からそんな趣味を持つことを許されず、勉強を強制されていた方でアダルトチルドレンとなり、だいぶつらい想いを続けて来られました。

その方が大人になった今、子供の頃にしたかったプラモデル作りをすることでインナーチャイルドを癒すと共に、集中する時間を作ることで 意識を変えていく事をした結果、うつの回復につながっていきました。

更にカウンセリングの中で自分の中に在る問題の大元と向き合っていくことで、人間関係の改善もしていけるようになったんです。
これは自分が趣味の時間を持つことでココロに少し余裕が出来て、その状態でカウンセリングを受けたことで自分と向き合うことが出来たから、とこのお客様は後に話してくれました。

女性のお客様でやはり子供の頃に欲しかったんだけど親に聞く耳を持ってもらえなかったのケースでは、自分がオトナになった今、改めてその欲しかったモノを手に入れたそうです。
(シルバニアファミリーという小さな人形のシリーズ)

ドールハウス?とかそこで使う小物なども手に入れて、自分のお子さんと一緒に遊んでみたそうです。
自分がしたかったのは「おままごと」だったことをここで知り、娘さんと一緒に遊ぶことで何か満たされていくように感じた、と話してくれました。

趣味を楽しむ時間を持つことの意味とか効果はこのような感じなのですが、ひとつだけ大切なのは「時間を決める」ことです。

プラモデルの方の場合、お仕事から帰って来て寝る前の30分をこの時間に充てました。
(休日はもう少し長くしたそうです)

例外として何か不安を感じた時やうつっぽくなった時にはその時間に関係なく、プラモデルに向かったところ不安は消えたそうです。

お人形遊びの方は日中、娘さんが保育園に行っている時はそれを眺めているだけにして、娘さんが帰って来てから夕食の準備までの間を一緒に遊ぶ時間にしたそうです。

このように時間を決めることで生活リズムが出来たり、メリハリが出て来て仕事や家事なども頑張れるようになって行けたそうです。

他のお客様でも「部屋の片づけをする」とか「ウォーキングに出る」など、身近にすぐに出来ることを続けることで考えることを止め、意識を他に向けることでココロの安定を保たれている方も居ます。

このように自分が好きなことに集中することで意識を変える習慣を付けると、不安になることが怖くなくなります。
結果としてココロの回復と安定につながっていきます。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます