見出し画像

自己否定感も大切

お客様に少しでもカウンセリングについて知ってもらうため、私もホームページやらSNSを日々更新しているわけですが、そうすると同業者や似たようなことをしている人のブログやらが「おススメ」されます。(ある意味、ネットって怖いなぁ…とも思うんですが)

たまにお勧めされた記事なんかを観に行ったりするのですが、ここのところやたらと目に付くのが「自己肯定感」という言葉。

「自己肯定感爆上げ」とか「○○で自己肯定感アップ」とか、そんな謳い文句が目を引くんだと思うのですが、私はその考え方がちょっと違います。

自己肯定感、確かに大切です。
これは人が持つ「承認欲求(尊厳欲求ともいう)」にも通じるところですが、ありのままの自分で良いと思える、そのままの自分を受け入れる、ってやっぱり大切だし、必要です。

それは間違いないんですけど、では自己肯定感だけ上げれば良いのか、というと、そうとも言えません。
例えば自己肯定感100%という人(私は会ったことありませんが)が居たとします。
その人ってどんな人を想像しますか?

極端な言い方になるかも知れませんが、自己肯定感だけという人は「自分」という存在がすべて正しい、と考えている人を想像してしまいます。
自分の言うことはすべて正しい、自分の考え方は間違いない…
こういう人を「傲慢」とみるか、「尊敬」とか「崇拝」とするかは分かれるところだと思いますけど、いずれにしてもあまり「良い人」には見えないんじゃないかな、って思います。

自己肯定感の反対は「自己否定感」です。

自分に出来ない事、苦手な人がいる、うまく行かないことが多い…など、自分を否定してしまうことですが、ありのままの自分を受け入れるという意味においては、この「自己否定感」も自分の中に在るモノとして受け入れることも必要だと考えています。

自己否定する時って、何かがうまく行かなかったりして「自分って駄目だなぁ…」と思う時です。
けどそこで何がダメだったのか、どこに問題があったのかを検証して、そこから次の行動を導き出すことが出来たとしたら、そこに人としての「成長」が生まれるのではないでしょうか?

ということは自己否定感って今の自分を変えるための「課題」を見つけられる鍵のようなモノ、と考えられたらそれも自分にとって大切なモノになりませんか?

自己肯定感だけでも、自己否定感だけでもそれは良くなくて、両方のバランスが取れている状態を「ありのままの自分」として受け入れられたら、生きづらさの解消につながるんだろうと思っています。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます