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結果を焦らないことも大切

SNSなどを観ていると「すぐに結果を出したいなら…」なんて記事を見かけることがあります。
悩みや不安を抱えた生き方を変えるためのセミナーとか講座とか、自己啓発本、カウンセリングやセラピーとか占いなどでよく見かけます。

すごいなぁ…って思うんですよ。
私にはそんな宣言、出来ないですから。
それですぐに結果が出るなら、世の中に悩みを抱えて生きづらさを感じながら生きる人って、いなくなりますもんね。

けど、居なくならない。
そんな記事が溢れているにも関わらず、です。
つまり悩みや不安を無くすことは出来ないし、ましてやすぐに結果が出せるような方法なんてないと思っています。

少なくとも私は初めてカウンセリングに来られたお客様に対して「時間は掛かりますよ」とお伝えしています。

特にアダルトチルドレンの方が多いということもあるので、過去の振り返りからこれからなりたい自分、さらに現状のココロの中に在る大元の問題改善等、それら一つ一つに取り組んでいくというのは時間が掛かりますし、ずっと前に進み続けられるわけではなく時には後戻りしてしまうこともあるので、やはりそれなりの時間、期間は掛かってしまいます。

人は死ぬその瞬間まで、不安や悩みと共にあると思ってください。
それは不安や悩みって、その人を成長させるヒントでもあるからです。
ということは、人は死を迎えるその時まで成長することが出来るんです。

大切なのは不安や悩みとどう向き合って、それを如何に自分の成長につなげられるか、その方法を身に付けていくことです。
学業とか仕事ってそうですよね。

一つの科目を学ぶ、一つのプロジェクトに携わる。
分からないことだらけ、暗中模索の中には様々な悩みや不安が湧いて来るはずです。
けどそれら一つ一つと向き合い、調べたり試したり、様々な努力を重ねることでその結果が出る。
それが成績とか、評価とかにつながる訳じゃないですか。

上手く行けばそれで良し、上手く行かなければその原因をまた探って次につなげていく。
その繰り返しですよね。

これを「人生」で考えてみれば「結果」ってその人が死ぬ間際に、自分の人生がどうだったかを感じることだと思いませんか?

悩みも不安もあったけど、楽しい人生だったなと思って死ぬか、あれもしたかったこれもしたかった、ああすれば良かったこうしておけば良かったと思いながら死ぬか、そういう事です。
そんな後悔が無くならないまでも、少しでも減らしていけるようになっていくこと、そのために日々を精一杯生きられるようになることが大切なんですね。
そしてカウンセリングとかセラピーって、その手伝いの手段だと考えています。

独りで悩みや不安を抱え、それを独りで何とかしようとするから抜け出せなくなる。
独りで何とも出来ないのであれば、誰かに助けを求める。
じっくり自分と向き合いながら、一歩一歩、少しづつそれまでの生き方を変えていく。

焦って結果を早く出そうとすればするほどうまく行かない事ばかりに目が向いて、結果的に不安や悩みが増すばかり、となってしまいます。

結果を焦らない。
独りで何とかしようとしない。

まずこんな考え方が出来るようになっていきましょう。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます